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『いきてるきがする。』《第10部・秋》


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第74章『たとえ空が高かかろと……。』 

 もういいんですよね。もう、ああすればよかった、こうすればよかったって考えなくてもすむようになったんですよね。俺達。 

   そう言って私の様子を用心深く伺うのは『昔の子』です。彼がどれだけ思い切った事を言うつもりかは、これから彼が話す事を聞かないとわかりませんが、未知の領域に踏み込もうとしているのは確かなようです。きっと不思議だったのでしょうね。私の事が、ずっと前から不思議でしかたがなかったのでしょう。 

                  * 

 もし他人を100%観察対象にしてしまったら、得られるモノはなにもなくなるでしょう。そこから自分を類推する事も不可能になりますからね。『相手を知る前にまず自分を知る』なんて事を言ったりもしますが、それは是非、同時進行でなくてはならないはずです。 

 他人とは本当に不思議なモノです。分けようとすればするほど境界線があいまいになっていく。全く理解できないと思っていた他人の行動がいつの間にか自分の行動原理になっていたり、自分が常識だと思っていた事を他人にひどく驚かれる事だってあります。 

 私の知り合いで『お箸は人数分』という家庭があります。食卓の真ん中に箸立てがあり、誰のお箸かは特に決まっていないそうです。それすら、へぇ~!と驚いたのに、また別の家庭では『歯ブラシは人数分』というところもありました。 

 さすがに、それはちょっと引いた……。とにかく、 

 あらゆる他人と自分の間には、『コイツ一体ナニモノなんだ? 自分とどんな関係なんだ? 』という疑問を永遠に問い続けさせるナニモノかが挟まっている様な気がします。 

  

 彼ら2人と私の間にも不自然な関係があります。ご存じの通り、ここには『今』しか存在しません。厳密に言うと世界中のどこでもそうなんですが、一般的にそういう事にはなりませんよね。記憶と類推が常に物事を時系列に並ばせてその邪魔をするのです。我々はそれなしには一切の知識を得られませんし関係も築けませんから、不利益が生じるのであればそれは致し方ない事。しかしそうではないのです。 

 まず、私が朝、目を覚まして真っ先に不自然だと感じるのは、寝る前の自分との不一致です。前の晩に書いた手紙を翌朝に読むと、は? という事はよくありますよね。一体どうなっているのでしょう。何がどう変化しているのでしょう。我々は誰も寝ている間、自分がどこで何をしているのか、何を考えているのかなんて知る由もありません。たとえ誰かがその様子を観察していて、「あなたは確かに一晩中その布団の中で眠ったまま過ごしましたよ」と証言してくれたとしても、それを実感する事は恐らく不可能なはずです。それなのによくもまあ、寝る前の記憶と目覚めた後の記憶を単純に繋いで一切の矛盾が生じないモノだと。 

 しかし実際には数多くの矛盾が発生しているのです。 

 私はそっと自分の『今』を彼らの『今』に近づけてみるのです。これもご存じと思いますが、こうしてお話をする限りにおいて、『今』はほんの瞬間でしかあり得ません。だから私は自分の『今』を射的のような気分で、でも、どこに当たろうとかまわないという気楽さでそうするのです。 

 すると私の今は彼らの一瞬で擦過してしまう様な限りなく短い『今』の中に押し留まろうとしたり、あるいはとても抱えきれない様な悠久の『今』を一目の景色の中に収めようとしたり、いろいろ工夫しているのがわかるのです。もっともそれは彼らにとっては工夫でも何でもなく、ただ生活しているだけなのかもしれませんが……。 

 そしてそこに私はいろいろな形で現れる。他人の一部として現れたり、一部が他人として現れたり。 

               * 

 帽子の様にポンと顔を脱いだ『昔の子』はまるで別人のようになりました。そして、 

  

 わかってますよ。俺には記憶の混濁があると言うのでしょう? そう言いました。私は、 そうだね、私には、どうもそう見えて仕方がないんだよ。そう答えました。 

 彼は矛盾する2つの記憶を持っていました。自分の手から茶碗が落ちたのをもう拾えなかった、それが生きていた最後の記憶だと、以前『今の子』と話していたのをききました。その話から、私は彼が生きたのはおそらく戦時中だろうと思いました。彼は大戦中に、食糧不足によって餓死した少年だと想像されるのです。彼が死んだ時、彼の父親は出征していていなかったようです。のちに戦死したことが告げられるのですが、彼の葬式に父親はちゃんと参列していているのです。そればかりか、その葬式には『昔の子』も参列していて、その場合その葬式は父親の葬式なのです。いったいどういう事なのでしょうか。 

 おそらく彼はこと切れる瞬間、茶碗が手を滑ってから畳に落ちるまでのわずかな時間に、『今』の表面を現れたり消えたりを繰り返し、やがて時間から解放された時に、それがあたかも2つの、あるいは複数の『今』を過ごしていたかのような記憶になったのでしょう。明らかに矛盾ですよね。でも彼にしてみればただ時間を一直線に生きたわけですから不思議でも矛盾でもあるはずがありません。 

 ところで……、 

 あなたは『渡辺』という親友の事を覚えていますか?『久志』という弟の事を覚えてますか? 

 そんな人はいない? いえ、いますよ。私は知っています。あなたには確かに『渡辺』という親友と、『久志』という弟がいた。 

 どういうことかと言えば、あなたの『今』は、その『渡辺』『久志』を掠めて通り過ぎた。それは一瞬であったか、それとも数か月、数年一緒に過ごしたのか、それは私にはわかりません。しかし確実に、あなたの『今』には『渡辺』の記憶も『久志』の記憶もあるのです。ちゃんとあるのに思い出そうとしない。 それは、

 思い出すきっかけがないからです。ただそれだけの事なんです。実際にあなたは今、『渡辺』『久志』を思い出そうともしない事が証拠です。そしてそれは眠っている私と一緒。それを私と言っていいかどうかすでに曖昧ですが、あなたにとってもそれはまるで他人の記憶のように映る事でしょう。これが先に言った、『コイツ一体ナニモノなんだ? 自分とどんな関係なんだ?』というナニモノかの正体を仄めかしている様に思うのです。 

 あなたがあなたを自覚する限りにおいて、それに矛盾する記憶はすべて他人の記憶として映ってしまう。そして悲しいかな、そこに身内や恋人の関係を保つ事はありません。 

 まあ実際にそれが『渡辺』であったか『久志』であったか、親友であったか弟であったかはわかりません。そこだけちょっと、カマをかけさせてもらいました。 

「こんなところを『今の子』が見たらなんて言うだろう。笑うかな?『コイツ、とうとう頭が狂っちまった!』って。ハハハ……。」 

『昔の子』はそう言って笑いました。 

 頭が狂うなんて現象はそもそも存在しません。現実の方が狂うんです。 敢えて狂うというならば。 

 でもね……、 

 私は思うんだよ。本当にまっとうな人生とは、その人一人一人がその都度都度、現実の中で一生懸命に考えて生きる事を言うのであってさ。矛盾がない事を言うんじゃないんだよ。人生ってそんな綱渡りじゃない。踏み外す事なんて本来はないんだよ。そこが本当の慈悲であったり、信頼であったりするんだ、そうするべきなんだ。 

 俺はね、戦争を起こした奴が誰であろうと憎んだりしない。だって俺は笑ったし、食べたし、寝たし、愛されたし、愛したし。 

 私の事が不思議だったのかい? 

うん、いつも突然現れるのに、その瞬間にいて当然という人になるから。初めは俺にしか見えていないのかと思ったけど、『今の子』とも話してるし、どういう事だろうって。 

 私には君と『今の子』はいつも一緒にいる様に見えるけど、じゃあそれも、そういうわけでもないんだね。 

 ヤツは俺の想像の中の人だと思ってた。1人で死ぬのはやっぱり怖かったし、誰か一緒にいてくれたらなぁって思ってたら、頭に勝手に現れて。そして、ある時から勝手に動き出して……。 

 へぇ、そんなこともあるんだね。じゃあ私も?

 そう。ある時、アイツがいい店をみつけたからって。 

それは、〇〇(昔の子の本名)君としてじゃなくて、『昔の子』としてだね? 

 うん。だから、いろいろあるんだよ、わかってくれよ、オジサン、って言ったんです。俺も俺がよく分らなかった。でも俺はもう俺が誰であったところでかまわないし、そんな事に拘るために俺は何も考えないし何もしない。だから、茶碗が拾えなかろうと、父さんが戦死しようと……。 

 海が広かろうと、空が高かろうと、そんな些細な事はどうでもいいんです

               * 

  

 目が覚めた時。 

パソコンに向かったまま寝落ちしてしまった私の頬にはくっきりとパーカーの袖口の繊維の形がついて、あぁ、昨夜ちょっと飲み過ぎたから、顔がむくんでいるんだ、と。 

私はすぐにまた、そうやって矛盾をなくそうとしているのに気付いて、ハッとしました。

第73章『妙な疑い。』 

『今の子』が高熱を出して救急搬送された時の事を覚えてますか? 私はすぐに『今の子』の母親に連絡をしました。正しくは、せざるを得なかった。だって母親ですから。『今の子』は凄く嫌がってたんですけどね。 

 病院に駆けつけた母親は、眠っている『今の子』に優しく話しかけました。 

「○○君(今の子の本名)、頭痛い? のど乾いてない?」 

 私はその優しげ態度がとても不自然に感じられたのを思い出します。『今の子』はいつか、この母親を『エキストラさん』だと言ったのです。 

 僕にとって母親はこうあってくれれば一番都合がいい、とても好都合なエキストラさんです、と。『今の子』自ら命を断つ前、断末魔の叫びをあげるためにはこれぐらいの母親でないといけなかった事を、自分にとって一番都合がいいと言ったのです。私はとても驚きました。

 私はこの小さなデジタル空間の中にこの店を開いて、そこに『昔の子』『今の子』という道祖神から出来た2人の少年を置いて働いてもらっている、そんな世界を自分の現実の一つとして隅っこに置きました。実際の私はトラックドライバーとして毎日働いていて、もとよりの性質が拙速である事に加え、子供の頃から一つの事にかまけてしまうと他が見えなくなる性質から失敗ばかりしています。仕事としては、他人と触れ合う機会が少ない事だけは満足しています。私はきっと本質的には他人を必要としないのでしょう。 

 そんな私のこの小さな店は、確かに現実の一部と繋がっていて、『今』という無限の空間と時間の中で昼夜も分かたず営業しているのです。

 ネットショップは24時間365日営業中だから? いいえ、そういう意味の昼夜を分かたずではなく、昼夜は『今』の中に同時に同じ場所に存在するので分けられないという意味です。さらに言えば……、 

 この店について私は何1つ発想してません。私はただ、私の現実の隅にこの店を置いただけで、それですら私の意思ではなく、私はそれに至るまでの経過を見ていたに過ぎず、そしてそこを通じて私に訪れた出来事を、やはり見ているだけだと考えているのです。私の意に沿っている事は何1つないのです。ネコが死にかけた事があります。息子が癲癇で倒れました。そんな事が私の意に沿った発想であり得ますでしょうか? 

 話が少し逸れました。どうでしょう。皆様は『今の子』の様に、自分をまるで俯瞰するような場所に置いたことはありませんか? そして、一番疑わしいのは他人ではなくて自分だと、そんな考えに突然頭を領された経験はありませんか? 例えば、昔の日記やブログを読み返した時、今の自分とは違う誰かを感じたり。

 そんな時、自分は誰をどういう風に疑っているのか?と思った事は? 

 そこにはただ蜘蛛の様にジッとして、訪れた全ての音や匂いや光を、その時の都合のままに解釈している。その解釈はテトリスの様に時にはピッタリと、時には不安定に重なって、すべてが見聞きした現実はずなのに、結果として全く意図しない形に積み上がっていく。それをいろんな角度から眺め、ただそこに見えた形のみを真実と考える変な奴……。 

ハハハハハ、そりゃあそうだ。そりゃあ昔の自分に違和感を感じるにちがいない。 

 つまり間違いも正解も、あらゆる問題とその答えはすべて自分の捏造、思い込みであり、全うに疑うことが出来るのは、そんな問題も答えを捏造し続けている自分を於いて他にないんじゃないか?  

 他人? 他人など基より取るに足りない、疑ったところで詮無いモノ。他人がウソをついたとしても、それは私にとってウソになどなり得ません。現実にそぐわない事を誰かが私に言った、という厳然たる事実でしかありえないのです。ウソに反応するのと、ホントウに反応するのはどこが違いますか? 

 そして会っては離れて、また唐突に現れてはその続きをオタオタと模索しなければならない、甚だ落ち着きがないモノ。 

 他人など目の前にいない時はいないも同じじゃないですか?いると想像するのは勝手ですが。でも自分はそうはいきません。私はその、自分に対する執拗で純粋な疑念と同じようなモノをこの時、この母親にも感じたような気がするのです。『お前は、本当はナニモノなんだ??』というような。 

 学校での些細な出来事をきっかけに心を壊しつつある我が子を、母親は母親の宇宙最大の愛情で救おうとしたのです。それは本当だと思うのです。そのためには、母親はどんな手段も選びませんでした。自分がどんなモノに成り果てようとも、息子を救うために一切の犠牲を厭わなかったのです。 

 生まれて、そっと傍らに置かれた生まれたばかりの息子は、穢れの欠片もなく、ただただ美しく、ありがたい存在だった事でしょう。きっと母親の宇宙は、その瞬間に現れたに違いありません。母親はその愛らしい姿が、どうか怪我も病気もせず、健康に長生きしますようにと、はて? 果たして誰に祈ったのでしょう? 

 まず間違いは、名前を付けたことかもしれません。そして唯一純粋に疑うことが出来る自分を、その偶像の母親として疑う事を一切拒否してしまうようになったのです。 

 彼女は唆されたのでしょうか? でも誰に?さっき祈ったヤツと同じ奴でしょうか? とにかく。 

 そこにむっくりと姿を現したあるモノがいた事だけは確かなようです。 

 彼女はただただ息子の苦悩を知ろうと必死でした。ただ、それが知りようもない事は自分をしっかり疑えさえすれば簡単だったと思います。息子と自分を分ける事などもともと不可能なのですから。本来自分の苦しみであるはずの苦しみを、息子と自分を分ける事で、苦しみまで折半してしまっているのです。もし本気で息子を救おうというのなら、無辺際な『今』の中を、妙な足跡を付けないように、誰にもわからない別の『今』へ行けばそれでよかったのです。何処へでも行けたはず。しかしこの時の彼女にはもうその発想すらなかったのです。なぜなら、彼女は自分を母親のなかに閉じ込めてしまったからです。そりゃあ、エキストラさん、と言われるはずです。 

  

 どうしたの? ママに全部話して。ママがきっと○○君の力になってあげるから。 

 自らを、ママ、ママとそう繰り返すたびに、彼女に営々と囁き掛けるモノがいました。私はもう少しでその手を掴めたような気がしています。どうやって? それは、とりあえず、息を止めて、自分の体を両腕でしっかりと締め上げて、動けないようにがんじがらめにしてやる。そしてもう死んでしまうかと思う程、狭く暗い場所に自分の顔面や体を押し付けるのです。すると体は私に白旗を上げるのです、死にたくない!って。体はすぐ根を上げます。死にたくない!って。ヤツには要するにその欲求しかないのです。でもそこでやめてはダメなのです。私はとにかく道祖神の様に『今』の中で、ジッとしていなければならない。 

 しかし、出来なかった……。すべてをやめてしまえばよかった。母親も、父親も、自分自身も。でもそれはきっと誰も選べない選択なのです。そこにヤツの幻惑があるのです。ヤツは絶対にどんなモノも最後の最後まで一人のしないのです。そして営々と囁きかけるのです。そして自分の意のままに操るのです。 

 そうヤツこそが、『皇極法師』です。 

 わたしはまだその正体には一度も触れた事はありません。でもヤツは私が子供の頃から、しつこく私に付き纏い、そしてネット上に副業の世界を構築させ、ネットから引っ張ってきたフリー画像の道祖神に私の一部を分け与えて、まるで地球を人力で回すような世界をくっつけたのです。そして『今』この時でさえ、ヤツはしつこく私に付きまとおうとしています。もし私が、「どこだ皇極法師!出てこい!」なんて叫ぼうものなら完全に私の負けです。私はただの頭のおかしい人間としてすべての世の中の常識から放っておかれるだけなのです。 

冗談じゃない! 

 私はこんなに性格の悪い品性下劣なヤツと心中なんてまっぴらごめんなのです。 

              * 

  

 はあ……、焚火を見ながら、『昔の子』は言いました。 

 俺もね、そう思います。『今の子』は、死んだ事を何も後悔していないと。むしろそれがないと底が抜けた様に自分がサラサラと崩れて現実から消えてしまう。だからあんな母ちゃんでも自分には都合がよかったんでしょう。 

 でも俺の場合とは、ずいぶん違うな……。 

 俺はね……。俺の場合はね……。 

『昔の子』には、また私とは別の世界があるようです。 

まあ、当たり前ですが……。 

 第72章『明け方の訪問者』 

 まずは私の方から? 相変わらず狡い人ですね。私はこの頃はすっかりメイクも忘れて、毎日すっぴんで過ごしています。そうして心も体もどんどん老け込んでいってます。さてあなたは、どうなんでしょう? 私との、言葉に出来なかったあの約束は、もう捨ててしまったのでしょうね、あなたの事だから。 私を心底ガッカリさせた、超ネガティヴオッサン小僧は、どんなリアル中年オヤジに成り果てているのでしょうか? 正直、見てみたくもあります。 

 明け方でしたね。こんな不思議な声を聞いたのは。私はしばらく動けませんでした。『誰なんだろう?』それは金縛りなんかじゃなく、混然とした精神と肉体が同時に別の方向に考え込んでしまったような感じでした。私は誰で、どんな感情を以てこの返事をすればいいのか。そしてこのおそらくは女性を誰として反論、もしくは謝罪をすればいいのか。 

 お久しぶり。私がどこでどんな中年男に成り果てていようと、あなたの邪魔にはならないと思うんです。でも私はきっと、たくさんの事をあなたに話さないでおいたのでしょうね。それはいけない事だったかもしれません。 

 何から話しますか? この、あなたと私以外には何の価値もない出来事について。あなたの? 最後の表情ですか? もちろん覚えてますよ。中野駅でしたね。中野サンプラザでルーリードのライヴを観た。あなたはルーリードヴェルヴェットアンダーグランドも知らないのに一緒にライヴを見に来てくれたんでしたよね。さぞ楽しくなかった事でしょう。 

 私?私はとても楽しかったですよ。目の前には大好きなルーリードが、そして隣には、ルーリードに負けないぐらい大好きなあなたがいたんですから。アンコール最後にスウィートジェーンを聴いて、私は膝が抜けるようにフワフワとしながら会場から外に出てすぐに、煙草に火を付けようとしました。しかしそれよりもほんの一瞬早く……、 

 微かに煙草の臭いを嗅いだのです。 

                * 

 雨もよいの、どんよりとしたお昼前、重い足取りで訪れた産婦人科のガレージで、まだパジャマ姿の医者が煙草を吸っていたのです。医者は私を見るとすぐに悟ったようで、非難がましい目で私を一瞥すると裏口から中に入りました。 

 ちょっと、それ、何の話? 

 慌てたってもう遅い。あなたが話せと言ったんです。だから話しているんです。私はあなたと一緒にいる事がとても幸せだったんです。でも最後……。 

 忘れもしません。中野駅の階段を登ろうとした時、あなたは私に、 

「来週、結納なの」そう言ったんです。 

 私のルーリードはめちゃくちゃに壊れました。なぜこのタイミングであんな事を言ったんです?でも所詮そんなモノだったのかもしれません。私はルーリードまで利用して、あなたとの関係から必死に目を背けていた。しかしあなたはそんな私に、好きでもないルーリードのライヴに付き合うなんて事までして、ギリギリまで近づいて、もう唇が触れそうな至近距離からいきなり私のこめかみを撃ったんです。 

 私は自分の奥歯がギリギリとなるのを聞きました。きっと人間の時間にすると朝の4時ぐらい、この出来事は何十年も前の事なのに、私には両方確かに『今』目の前の事として、ギリギリという音と一緒に、自分のこめかみから流れ出る血液の生温い感覚をはっきりと感じたられたのです。  

 私のせいじゃないわ。私、初めに言ったよね? 他に付き合ってる人がいるって。 

 今はそんな話をしていない。誤魔化さずに聞いてほしい。私は、そっと病室のドアを開け中に入ったのです。そこにはベッドに寝るあなたがいたんです。両眼をハッキリと見開いたあなたは、天上から私に視線を移すなり「イェイ!」と、両手でピースサインまでしたのです。 

 ウソ! 私そんな事しない! 

 あぁ、そうだね。それを見たのは世界で私1人だけだから。 

 ウソ! 知らない、私、そんな事してない! 

 じゃああなたにとってはウソでもいい。でも私にとってはウソじゃない。あなたは私に、「なにも訊かないんだね」そう言ったんですよ。 

 私、もうオバサンだからハッキリ言うけど、旦那よりあなたの方がずっと好きだった。でももう婚約した後だから、それは私にとって天秤に掛ける事が出来るようなお話ではなかったの。私が悪かったとすればそれは、あなたに本当のことを言ってしまった事。私はある日突然いなくなれば、それでよかった。あなたの目の前からいなくなれば、たとえ死でも、その方がよかった。 

 でも、そうしなかった。 

 何故だかわかる? あなたが、こう言ったから。 

 ん? 

 結婚してもいいよ。 

言わないよ! なぜ俺がそんな心にもない事を! 

 小さな会社だったよね。狭い雑居ビルの2階と3階にオフィスがあって、あなたたち職人は2階、私達内勤は3階で、別に出会わないようにしようと思ったら出来た。でも私たちはそうはしなかった。そして狭い階段のおとり場で、いつも少しだけ抱き合ったりキスしたりした。なぜそんな事をしたと思う? 

 いい加減、こんな寝ぼけ話は終わりにしますね。もう目が覚めそうです。今日は早出だから、こんな風に何時までもぼんやりしていられない。目を覚まそうと思えばいつでも覚ませる。君の事なんて、いつでも消し去れる!私は寝起きがいいんだ! 昔から、私はとても寝起きがいいんだ!! 

 じゃあ、何故そうしないの? 

あなたが結婚して、会社を辞めた後……。 

うん。 

あなたの使っていた机の引き出しから……。 

うん。 

 超音波写真が出てきたんだって。 

なに? ウソ! 

あなたは私を最後までそうやって苦しめ続けたんですよ。知ってました? 

ウソ!絶対ウソ! 

 私はその写真を持って、護国寺にあるお寺に行ってお供養してもらったよ。写真はその時お寺に渡した。両手に抱えきれないほどの子供を抱いた菩薩像に私はまだ、あなたの面影をみつけようとしていた。あなたは母親だけど、私はただの人殺しかも知れない……。 

ウソ! 

 きっとあなたは、婚約者、今の旦那さん? には本当の事を言わなかったのでしょう。だからうまくいった。私には本当のことを言ったからうまくいかなかった。それだけの事です。それが、あなたのした『選択』です。そして、そのすべてが私たちの『今』なんです。 

 ネコがね。いい加減起きろ!ってとうとう壁をガリガリやり始めましたよ。 

わかったわかった!もう起きる。もうこんな、変なオバサンなんか相手にするのはやめて、君の早朝の飲み水も入れ直すよ。だから襖をガリガリするのはやめてくれ!


第71章『秋祭り、あるんだって?!』 

 忘れ蝉も鳴かなくなりましたね。かわりに赤トンボがたくさん飛んでいます。まだ暑かったり、寒かったりしますが、季節はもう夏ではないという事ですね。しかし日足が長くなった分、店の中は真夏の頃よりも寧ろ明るいくらいです。 

 『昔の子』『今の子』が眺めているのも赤トンボでしょうか? それとも秋祭りののぼり旗でしょうか? 2人並んで外を見ています。 

 最近、『今』に留まる、のが以前よりもヘタクソになってきたような気がします。『今』の事を、私はすべて知っているはずなのに、なぜかその事に自信が持てない。 

 『今』に留まる、というのは単に感覚の問題だとわかっています。誰もが普通にそうしている、いえ、そうせざるを得ない様な事だとわかっているのですが、ただ、そこに何か特別な感覚が混ざり込む事で、それがうまく出来なくなる。 

 だから私は今から、栗羊羹でも土産に突然店を訪れて二人を驚かせてやろうかと思っているのです。そして2人と30分ほどたわいもない話をすればきっとまた自信が持てる、漠然とそんな気がするのです。2人はきっと、私の逆だと思うから。 

  

「この間の土曜日は、息子さんの体育祭だったそうじゃないですか。どうでした?」 

 『昔の子』そう訊かれた時、わたしはドキッとしたのです。意地悪で 言っているのかと、そう思ったほどでした。 

 「そうなんだよ、それがさ、多分小学生の頃よくウチに遊びに来ていた息子の友達だと思うんだけどさ、いきなり『お久しぶりです!』なんて声を掛けられても、声は低くなってるし、背は伸びてるし、おまけにマスクしてるから顔もよくわからなくてさ。だから取り合えず、『あぁ、久しぶりだね、今日は頑張ってね!』 なんて言ったあとで、どの子だっけ?? なんて思い出さなければならなかったんだよ」 

 そう言いながら私は、完全に失敗したと思っていました。これじゃあ、何をしに来たのかわかりません。2人は笑って聞いてくれましたが知っています。自分達には『成長』という体験がない事を。それはどうしようもない事です。それが『今』に留まらざるを得ない2人の残酷な現実なのです。それは飛べないペンギンやダチョウが太古の記憶に思いを馳せる様な禁断の行為。飛べない事はもはやハンディキャップではないのです。ハンディキャップと思ってはいけないのです。じゃあ、その反対の私は一体どうだというのでしょう? 

 私は『報われない』とよく口にします。しますが実際にそれがどういう事なのか。何と何を比べて、私は何をより悲観して『報われない』と言っているのか、今はそれがわからなくなっている気がするのです。私が報われない代わりに誰かが報われている、という理屈ではないと思うのです。 

                   * 

  知ってる? 

 『今の子』『昔の子』に話し掛けています。『今の子』にはこうして、すべて後回しにして突然話し掛ける癖があります。『昔の子』は慣れたモノで、私の妻が焼いたパンを並べながら、何を?と言います。 

 あるんだって。 

 何が? 

 秋まつり。 

 あぁ、聞いたよ。のぼり旗立ててるおじさんが3年ぶりだから気合が入るって言ってた。 

 伝染病のせいで3年も開催されなかった秋まつりが、今年は開催されるようです。4年前、私は『竿燈持ち』の大役を仰せつかり、法被に半タコ、ねじり鉢巻きにわらじ履きという、完璧な『お祭りスタイル』でやらせてもらいました。竿灯は重くはないのですが長いのでバランスを取りにくく結構疲れたのを覚えています。子供達はみんな楽しそうで、中学生と思しき男女の微妙な距離感にも私は、任せとけ! というような大きな気持になりました。お祭りとは、誰かが非日常を演出する側に回って、日常の中で晒しモノになるのが正しいようです。ひょっとこの面をかぶって踊っている人を、この時ばかりは誰も疑いません。ひょっとこはそれを見る人の『非日常』を一手に預かり、一番有効に運用しているのです。 

 しかしなぜ、そんな事をする必要があるのでしょう? 

  私はこう考えます。敢えて時世の判然としない服を着てモノを持ってみせ、日常に時間的、空間的な曖昧さと不確定さを含ませる事で『今』を1つの大きな『単純作業』にするためではないのか。

竿灯を持って小春日和の穏やかな陽だまりの中を2時間も3時間もポクポク歩くのも、いきなり婚約者がいる事を告げられ、失意の中、真夜中の繁華街を泣きながら2時間も3時間もトボトボ歩くのも、私にとっては単に時世を伴わない『単純作業』でした。

 まあいいや、これもきっと、どこかで誰かの役に立っているのだろう……。私はそう信じる事で、全世界の『今』に自分の悲劇を割り振ることが出来たのです。だから逆上して相手を八つ裂きにする事もなく、泣きながらフラフラと歩く事が出来たのです。 

 そんな理由から私は、秋祭りの今日に限っては、焼き団子や焼きトウモロコシの匂いに誰も文句を言うはずがない。私はそう信じていました。ところが……。 

                 * 

 歴史を変えるなんて出来っこないんだよ。だから未来も決して変わらないんだよ、だから今何をしようと同じなんだよ。 

 いきなり話し掛けてきた男がいたのです。それは私がまだ20代の頃、同じバイト先で怠けてばかりいる、酒に焼けて赤黒い顔をした痩せた小男でした。当時でももう40代後半ぐらい、ハーフグレーの頭髪もぼさぼさに疲れ切っていました。 

 いいか、断言してやろう。君は決してミュージシャンにはなれない。なぜなら君は今、ミュージシャンじゃないからだ。これから頑張れば、或いはミュージシャンとして成功できる!そんな事を考えているのなら、お気の毒さまだ。人は『今』を生きている、やっているのはたった1つそれだけなんだよ。人間には『今』しかないんだよ。過去と未来を繋げて考えるのは勝手だ。しかしそれはごく個人的な事柄だけにした方がいい。じゃないと後々、周りの状況との齟齬が生じる。それが不安や不満、恐怖や絶望を生み出して、耐えられなくなった奴が自ら命を断つんだよ。それはこの世の中で一番不幸な連鎖だよ。そんな事を、やれ経験値だの、知識だの、技術だのと言って自分の役に立っている様に言うのは、まるで詐欺じゃないか。ないモノをあるというのだからね。人間はね、何も出来ないんだよ。何か出来たためしがあるかい?人間がやった事は必ず人間を苦しめる。それは何かやった事にカウントされるのかい?

 されるのかい? だったら知らん。勝手にしろ! でも私はそうは思わないんだ。だから、君が今、ミュージシャンではないという事は、君は将来も未来永劫ミュージシャンではないという事の決定的な証拠なんだよ。実際、ミュージシャンで成功している奴の頭の中を想像してごらんよ。紆余曲折のストーリーがすべて今に繋がっているはずだ。何一つ、迷ってなんかこなかったんだ。ただジッとしてればよかったんだ。それなのに、どこからともなく混入した感覚が彼・彼女らを無駄な努力に駆り立てた。それだけの事だ。それを、経験? 運命? 努力? 偶然? 

 ははは、残念だが全部違う。そんなに自分の人生を下卑た付加価値で飾りたいのか? イヌやネコにセンスの悪いリボンを付けたり服を着せるのと一緒だ。イヌはイヌだろ?違うか?『今』だって同じだ。今は今だろ?違うか? でも誰もを認めようとしない。俺は仕事を怠けているんじゃない。必死に、『今』を生きているんだ。それはアメリカ合衆国大統領だって俺だって同じなんだよ。こんな簡単な理屈がわかるヤツがほとんどいないという事は、今生の人間の発生は初手からすべて失敗だったという事かもしれんな。 

 私はそんなみすぼらしい、自分よりも才能も可能性もなさそうな萎びた中年男の言葉なんて微塵も気にしませんでした。しかし結果、私は男の言うとおり、ミュージシャンとして成功する事は出来ませんでした。あの男の言った事が、見事に的中したのです。 

 そしてそれがどれぐらい正確だったのか。

 その20年後、私は両膝を壊して失職し、約9か月もの間リハビリを余儀なくされていました。その間にじっくりと考える事が出来たのです。そしてその男が言っていた事の、正確さ、緻密さに改めて驚いたのです。次々と的中していく、男の言葉に、私は大声を出しました。 

「今年は、秋祭り、あるんだって??」 

 2人は驚いたような顔をして振り返りました。 

 私は栗羊羹も忘れ、手ぶらで店を訪れていました。そして店に入るなり大声を上げたのです。 

「今その話をしていたところなんですよ」 

「いいね!秋祭り。2人も行ってくればいい!」 

 え!?いいんですか? 

2人は目を丸くしました。 

 「いいよいいよ、行っといで!」 

 私は栗羊羹を買うはずだったお金を2人に渡しました。2人は嬉しそうに神社に向かっていきました。何の利もなくただ、夕日と赤トンボの群れが、無上の優しさ以外の何の想像も喚起しない理由で以て、2人を神々しく飾り上げていました。そしてその瞬間、私は私が、しっかりと『今』に留まっているのを感じました。 

 空爆の後の月の様に。

悲しい事は終わりませんが、嬉しい事だって終わりません。 

 そして私は、

窓辺の、2人がしまい忘れた風鈴を、そっとしまいました。 


   第70章『双翁釣談』 

 ずいぶんエラそうな夢を見たので、それをそのまま書く事にしました。しかしなにぶん下手くそなモノで、実際の会話に頼るしかないような不手際が多々出て来るかと思いますが、それは前以てご了承ください。 

 しかし、夢はいつまでも見るモンですね。もう、何も望んでないって!何も欲しくなんかないって!と思っても、どうしても夢は見るモンです。つまり夢はナニモノかに『見させられている』というのが正しくて、それは抗いがたくまた、現実にも同じ様な性質があり、誰もがナニモノかに『生かされている』という事実に繋がります。別にね『使命を帯びてる』とか、そういう面倒くさい理由じゃなくてもね。 

 そしてどんなに切なくても、悲しくても、逆に嬉しくても楽しくても、夢はほどなく覚めてしまいます。そうしたらたちまち現実というヤツが押し寄せてきて、そのすべてを否定しようとするのです。 

 でも本当なんでしょうか? 現実と夢は敵同士なのでしょうか。夢は現実を否定して、現実は夢を否定する。そしてお互いの何処にも、その欠片すら見出せない、そういうモノなのでしょうか? 

 疑い出すとキリがないですが、最近めっきりバーチャルリアリティーなるモノに腰を据えるようになって……。そのせいで人々は旅行だってほとんど行かなくなりました。世の中全体がそうなって、何から何までバーチャルリアリティーで事足りるになってしまって……。 

               * 

 糸を垂れた場所がよほどよかったのか、弁当もままならぬほどの釣れ具合にあたふたと私は、エサを刺そうとして指を刺したり、振った糸の先が柳の下枝に絡んだのを必死にほどいたりしながら、それでもその日はこれまでにないほどの大釣果だったのです。 

 しかしフナなど、幾ら釣ったところで食えもせず売れもせず、そのうち『お前は、何をしているんだ?』と自問自答が始まった、ちょうどそんな時でした。 

 さっぱり釣れん!と竿を筒に収めようとしたもう一人の『翁』がおりました。私はその人を見て初めて、自分も『翁』同様、もう人生も終えかけた閑人、老人であると気付いたのです。 

 「ルアーなんかで釣ってんの? オジサン。ルアーでフナは釣れないよ、そんな事も知らないの? オジサン。」しかし私は出来るだけ子供の様に言いました。こういう事、たまにないですか? ベビーカーに座った赤ん坊と偶然目が合って、不思議そうに見つめるその子に、親の目を盗んで変な顔をしてその反応を楽しむ、そんな事。その時、私にとってこの『翁』はその『赤ん坊』だったのです。 

 翁は、「いや、こんな場所じゃ、どこに投げたって何にも釣れやしない。」と独り言の様につぶやくとサッサと竿をしまってもう帰る勢いでした。 

「ちょ、ちょっと待ってよ、オジサン。ウソじゃないって! これ見てよ。これ、全部僕が釣ったんだよ。この15分ぐらいで、1人釣ったんだよ!」 

 実際には皺くちゃな老人が、まるでコスプレでも楽しんでいるようにワクワクして言います。 

 『翁』は私の魚籠をちょっと覗いて、『嘘だろう?』という顔をしましたが、すぐに前を向き直り、「お前はそうやって私を、自分よりも可能性のない、或いは可能性の尽き果てた哀れな老人だと、たかだか釣り一つを使ってバカにするつもりなんだな?」 と言ったのです。 

 そんな事を言われたら私だって、もう易々と『翁』には戻れません。『翁』は自分の間違いを、目の前の小僧に転嫁しようとしています。私はわざとらしく歯をギリギリ鳴らして子供の様に悔しがって言いました。  

 じゃあさ、オジサンさ。あの木の根元あたりに落としてみてよ。どんなバカでも釣れるから。 

 『翁』「バカとは何だ!誰の事だ!ワシの事か?」 と食いつてきました。この一言を取ってみても、『翁』がいかに年齢差をあてにしているかわかります。 

 孫ほどに年の離れた子供に揶揄されたと思っているのでしょうが、実際は『翁』がそれを選んだのです。赤ん坊は今にも泣きだしそうです。でもそれも無理もないのです。明日の事も、昨日の事も考える必要のない、純粋に2人っきりという間柄は真っ暗闇と同じです。相手の立場や考え方、まして見た目など、何の意味もないのです。 

 いいか、小僧。釣りはな、こうすれば必ず釣れるなんて理屈は世界中の何処にもありはしないんだ。同じ船のミヨシトモでも、釣れたり釣れなかったりする。同じ船に乗っていても、ある客は大満足して船頭にチップを渡して揚々として船を降り、ある客は、「こんなヘタクソな船頭の船には2度と乗るものか!」と救命胴衣を投げ捨てて船を降りるのだ。それが釣りというモノだ。つまり差別だ、そう差別。絶対的な差別だ。それがどうした? じゃあ釣った魚をみんなで平等に分けましょう。そんな事をしたらどうなると思う。せっかく気分がよかった太公望はおろか、情けを掛けられた丸坊主まで怒り心頭に発する、そういうモノだ。それを理解できない若輩モノが、駆け引きや結果だけで、価値を図る事しか知らんような愚か者が、釣りについて生半可な講釈を年配者に向かって垂れるモノじゃない。さ、わかったらお前もサッサと竿をしまって帰るがいい。雲行きが怪しい、ほどなく空が割れる程の雨が降るかもしれんぞ。 

 ずいぶん頭の固いじいさんだ……。私はそろそろ『翁』に戻ろうと思いました。完全に飽きてしまったのです。もう終わりだ、会話や物語の繋がりなどどうでもありません。もとより私だって釣りがしたくてやっていたわけでもありません。食えも売れもしないフナを、大量に釣りたかったわけではないのです。そしてその時、あ、これ、ひょっとして夢なんじゃないか、と少し思いました。 

 頭がお堅いのは、あなたの方でしょう。 

 しかし『翁』はそう言いました。ハッとして見ると、釣竿を筒に収めて立ち上がろうとする『翁』の後ろでは真っ黒い雲が、空が撓むほどに重く圧し掛かっているのが見えました。 

 私を誰だか、あなたは、知っているのですか? 

 私はこの『翁』が誰なのか、はじめから知っていました。もうじき天寿を全うするために、何かを考えるのではなく何も考えない準備に追われなければならないはずなのに、私は早々に倦んでしまって、こっそりと抜け出して、閑人、老人というコンセプトに身を隠し、知らない川で釣りなどして、さらには多少の釣果にいい気になって、たまたま居合わせた同じく、閑人、老人を少年のフリをして揶揄ったのと同じ、閑人、老人……。

 その時、堰を切ったように、これまで行ってきた徒労が、どっと押し寄せてきて、川ごと、岸ごと、柳ごと、フナでいっぱいの魚籠ごと、私の全ての景色を押し流していったのです。 

 ほら来た! これだよ、これが起きる、これがこの世界の一番の弱点だ。お前はどうする?この後、どうする? すべてを否定して、シレっとまた現実に立ち返り、何食わぬ顔をしてまたトラックを運転するのか? 

                 * 

 暫く、ぼっと闇を眺めていたのですが、目覚ましのアラームかと思ったら、すぐ隣で猫がグルグルと喉を鳴らしている音でした。秋の朝は深く、まだ外は薄暗いのでした。

「そんなこと言ったって、仕方がないじゃん!」 

  

  私は家族の寝静まる隣で、1人そう呟きましたとさ。 

知らない町の『今』/ ライヴカメラ。


 ふと覗いた知らない町に「あ、雨降ってきた。」「あ、誰か歩いてる。」なんだろう、妙に落ち着く……。

「いろんな場所にいろんな人がいて、自分はその一人に過ぎないんだ……。」そう思う事は別に、怖い事でも悪い事でもありませんよ。ただ、自分にはたくさんの『今』がある と、それだけを信じてもらえれば……。

じゃあ、ちょっとお邪魔してみましょうか?!


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covid-19 2022 Sep Tokyo Japan


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9/30(金)

11357(13033) 0

11357(13033) 4558人

40.13%(34.97%)

9/29(木)

10191(12483) 0

10191(12483) 5032人

49.37%(40.31%)

9/28(水)

9538(11419) 0

9538(11419) 5327人

55.85%(46.65%)

9/27(火)

13363 (13927) 0

13363(13927) 5247人

39.26%(37.67%)

9/26(月)

19508(19943) 0

19508(19943) 6316人

32.37%(31.67%)

9/25(日)

3799 (4761) 0

3799(4761) 5621人

**********

9/24(土)

10371 (12413) 0

10371(12413) 4855人

46.81%(39.11%)

9/23(金)

2138(3253) 0

7559人

**********

9/22(木)

9318(12923) 1

9319(12924) 8850人

94.96%(68.47%)

9/21(水)

11784(14079) 0

11784 (14079) 7059人

59.90%(50.13%)

9/20(火)

21174 (22152) 48

21222 (22200) 3794人

17.87%(17.09%)

9/19(月)

4296(5478) 0

4296 (5478) 4069人

94.71%(74.27%)

9/18(日)

3515(4588) 0

3515 (4588) 8077人

**********

9/17(土)

9197(10643)

0 (3)

9197(10646) 8018人

87.18%(75.31%)

9/16(金)

10155 (14076) 73

10228 (14149) 8636人

84.43%(61.03%)

9/15(木)

13597 (14442) 49

13646 (14491) 8825人

64.67%(60.89%)

9/14(水)

13493(16030) 4

13497(16034) 10593人

78.48%(66.06%)

9/13(火)

14554 (18504) 0

14554(18504) 8855人

60.84%(47.85%)

9/12(月)

19647(24175) 0

19647(24175) 5654人

28.77%(23.38%)

9/11(日)

4944(5510) 0

4944 (5510) 7750人

**********

9/10(土)

10731(11984) 0 (4)

10731(11988) 9988人

93.07%(83.31%)

9/9(金)

11619(18963) 2

11621(18965) 9240人

79.51%(48.72%)

9/8(木)

12892 (16984) 5

12897(16989) 10640人

82.49%(62.62%)

9/7(水)

13286(18232) 6

13292(18238) 13568人

**********(74.39%)

9/6(火)

15854(20530) 83

15937(20613) 9486人

59.52%(46.01%)

9/5(月)

24445 (28031) 0

24445(28031) 7296人

29.84%(26.02%)

9/4(日)

3809(5351) 0

3809 (5351) 9635人

**********

9/3(土)

9868 0

9868 12561人

**********

9/2(金)

11861 3

11864 12413人

**********

9/1(金)

16006(18628)  3 

16009(18631) 14451人

90.26%(77.56%)

covid-19 2022 Aug Tokyo Japan



8/31(水)

19613 56

19669 15428人

78.43%

8/30(火)

21216 7

21223 14219人

66.99%

8/29(月)

28259 0

28259 9880人

34.96%

8/28(日)

6236 0

6236 15834人

**********

8/27(土)

14586 63

14649 17126人

**********

8/26(金)

14346 6

14352 18423人

**********

8/25(木)

17660 4

17664 23129人

**********

8/24(水)

20560 15

20575 25444人

**********

8/23(火)

24238 47

242285 21770人

89.64%

8/22(月)

24653(33114) 0

24653 (33114) 15085人

61.18%(45.55%)

8/21(日)

5833(6842) 0

5833 (6842) 24780人

**********

8/20(土)

15112(16792) 6

15118(16798) 25277人

**********

8/19(金)

17133(26607) 257

17390 (26864) 27676人

**********

8/18(木)

17717(24514) 146

17863 (24660) 27453人

**********

8/17(水)

21831(25672) 8

21839(25680) 29416人

**********

8/16(火)

25909(28815) 43

25952(28858) 23511人

90.59%(81.47%)

8/15(月)

29968 (32617 ) 0

29968(32617) 23135人

77.19%(70.92%)

8/14(日)

8995(9554) 0

8995(9554) 22740人

**********

8/13(土)

16774 (17643) 19

16793(17662) 23773人

**********

8/12(金)

17840(31301) 0

17840 (31301) 20401人

**********(65.17%)

8/11(木)

8536 30

8566 31247人

**********

8/10(水)

24245() 91

24336 34243人

**********

8/9(火)

24250(31920) 36

24286(31956) 29115人

**********(91.10%)

8/8(月)

30223(36858) 42

30265 (36900) 17884人

59.09%(48.46%)

8/7(日)

7545 0

26313人

**********

8/6(土)

19635 4 

30970人

**********

8/5(金)

21998 51

22049 37767人

**********

8/4(木)

27012 74

27086 35339人

**********

8/3(水)

24105 (31621) 97

24202(31718) 38940人

*********

8/2(火)

22146(35695) 70

22216(35765) 30482人

**********(85.22%)

8/1(月)

39403(44781) 11

39414(44792) 21958人

55.71%(49.02%)

保護猫『とのま』の一言成長日記 2022。7月~9月



9/30(金)

今朝も、襖ガリガリ攻撃、で起こしてくれました。どうやらこれが一番効果的だと、気付いてしまったようです。困った……。賢い子だね。とのちゃん。今日も一日よろしく!

9/29(木)

今朝も、ちゃんと起こしてくれました。今朝は寒くて、気が付けば布団を着て寝てました。とのチャンは早朝猫草が食べたくてしょうがないんですが、昨日プランターに植えたばかりだから、さすがにまだ目が出てないんだよ。もうちょっとしんぼうして、とのちゃん。今日も一日よろしく!

9/28(水)

今朝もちゃんと起こしてくれました。この季節、とのちゃんが近づいてくると、その辺の空気がほんのり暖かくなるのを感じて朝からほっこりするんだよね。だから起きてても、と野が近づいてくるまで寝たふりして待ってるんだよ。実は。

9/27(火)

今朝もちゃんと起こしてくれました。もう9月も終わるんだよ。とのちゃん。早いね。今日は猫草、ちょっと食べて、水を飲んで、2度寝に行きました。これはいつものルーチン。今日も一日よろしく!とのちゃん。

9/26(月)

今朝は1時間早いにもかかわらず、ちゃんと1時間早く起こしてくれました。ネコの超能力!なんでわかるの??超不思議! とのちゃんは、神様なの??

9/25(日)

今朝も起こしてくれました。そして今日は2度寝はせず、早朝ご飯も食べずに、少し離れたところから、なぜかジッとこっちを見て香箱座りしてます。これは何か要求がある時もポーズです。何だろう?水は替えたし、やっぱり、猫草??

9/24(土)

今朝もちゃんと起こしてくれました。家族で一番の早起き、昨日、『龍とそばかすの娘』を最後まで見ちゃったので、私はちょっと寝坊しました。とのちゃんは、2度寝に行きました。まいあさ、ありがとう、とのちゃん。

9/23(金)

今朝もちゃんと起こしてくれました。でもみんな寝坊で。1時間ぐらいじっと我慢してたね。偉いよとのちゃん。でも、朝が寒くなったせいか、猫草ちょっと食べてまた寝ました。おやすみ、とのちゃん。

9/22(木)

今朝も起こしてくれました。でも、起こしてくれたのに、自分は起きてこなかった。あさがkあさが急に寒くなったせいかと思われます。今朝、寒いもんね。ゆっくり寝たらいいよとのちゃん。今日も一日、よろしく!

9/21(水)

今朝も起こしてくれました。のどが渇いてたみたい。猫草(もう短くなってるんだけど)、を、少し食べてから、ドアをガリガリやって、のど乾いた! ってアピール。水を替えて欲しかったんだね。綺麗好きはいい事だ。水を飲んでから、2度寝に行きました。おやすみ、きょうもよろしく、とのちゃん。

9/20(火)

今朝も起こしてくれました。。あ、今朝は私がトイレに起きたので、その時一緒に起きたのか。台風で風の音がスゴイです。なかなか、ベランダにも出られないかもしれないけど、すぐに台風は通り過ぎるから、きょうはおとなしくしててね、とのちゃん。今日も一日、よろしく!

9/19(月)

今朝も、寝坊したのに根気良く起こしてくれました。そばにいてジッとしているのが、一番効果的かもね。存在感で起こす。それでも起きない時は、壁ガリガリ作戦、が効果的かも。兄さんは今日も試合なのにまだ夢の中……。起こしてきて!!とのちゃん。

9/18(日)

今朝は、ジッとそばで香箱座りするだけで、起こしてくれませんでした。昨日の夜、「とのちゃん、明日は休みだから、目覚まし掛けないで寝るから、ゆっくりしていいよ。」と言ったんですよね。やっぱりこの子、日本語理解しているみたいです。

9/17(土)

今朝も起こしてくれましたよ。今日は兄さんの野球の試合の送迎に行ってくるね。とのチャンは、留守番かな? たのんだよ。今日も一日よろしく、とのちゃん。

9/16(金)

今朝も4時ピッタリに起こしてくれました。猫草ねぇ、もうちょっと、今週末には出せると思うよ。食べると一瞬だけど、育つのは10日ほどかかるんだよね。もうちょっと待ってて、

今日もよろしく、とのちゃん。

9/15(木)

今朝もちゃんと起こしてくれました。冷房の設定温度が低すぎて気付くと毛布をかぶって寝てました。電力不足なのに、とのチャンは元気に、『腕に乗っかり気を使わせて起こす作戦』で起こしてくれました。今日も一日、がんばろうね、とのちゃん。

9/14(水)

今朝はいろんな方法で起こしてくれました。『胸乗っかり作戦』、『腕乗っかり作戦』、『髭抜き作戦』などなど、最近、朝が涼しくてなかなか起きづらいので、その分、とのちゃんが頑張ってます。今日も一日、よろしく!

9/13(火)

今朝もちゃんと起こしてくれました。今朝は遠出早番なので、1時間早いのに、ちゃんと1時間早く起こしてくれました。朝の時間だけは言葉が通じるような気がするね。いろいろ、具体的なお話が出来るもんね。今、香箱座りでこっちを見てます。そろそろ2度寝に行きなよ。今日一日、よろしくね、いってきます、とのちゃん。

9/12(月)

今朝もちゃんと起こしてくれました。もう涼しいというかちょっと寒いぐらいの朝です。ねやすくなってきたんだから、もう2度寝してもいいんだよ、今日も一日よろしく!とのちゃん。

9/11(日)

今朝もちゃんと起こしてくれました。今日は兄さんが遠征試合なので、そろそろ起きてこないと間に合わない。兄さんも起こしてやって!とのちゃん。

9/10(土)

今朝もちゃんと起こしてくれました。朝だけは、言葉が通じるんだよね。うん、なんかそんな気がする。今日は兄さんの体育祭だから、とのちゃんも、応援してね。

9/9(金)

今朝も起こしてくれました。猫草が、食べたくて起こしてくれている様に、見えなくもないですが。朝の時間だけ、言葉が通じてるような気がする。通じてるんだよね、とのちゃん。今は2度寝に行きました。ホントに、毎朝起こしてくれてありがとうね。とのちゃん。今日も一日よろしく!

9/8(木)

今朝もちゃんと起こしてくれました。でも、手を枕に寝始められると、起きるに起きられない。そっと、手を抜こうとすると、サッと起き上がる。お!これ、ひょっとして、新しい起こし方??『腕枕で寝て気を使わせて起こす作戦』

9/7(水)

今朝も、ちゃんと起こしてくれました。秋になって、起こし方が大人しくなった気がする。『ニャ、』と一言鳴いた後は、枕元にじっと座ってる。

9/6(火)

今朝も起こしてくれました。もう、忘れる事はないようです。昨日の夜は、早く寝ようよ~って、アピール可愛かった。にょーん、って伸びで、へそ天するですよ。それが、早く寝ようよ~、のサインです。今日も一日、よろしくとのちゃん。

9/5(月)

今朝は私の方が数分早起き。水換えて、やってると起きていきました。だんだん涼しくて寝やすくなってきたから、もっとゆっくり寝ててもいいよ。今日も暑くなりそうだね、まだまだ、残暑厳しいね、とのちゃん。今日も一日よろしく!

9/4(日)

今日は私が寝坊してしまったために、今、早朝のベランダ、『とのちゃんランド』で朝の空気を満喫しております。もう涼しいですね。多分もう少ししたら、2度寝に入ってくると思います。今日も一日、よろしく、とのちゃん。

9/3(土)

昨日も、起こしてくれました。今日も、健康診断だから寝坊したらまずかったんだけど、起こしてくれました。猫草、もうちょっと伸びたら、あげるからね。

9/1(木)

今朝も、きっかり4時に起こしてくれました。どうやら猫草が食べたいらしく、起こしてすぐ、猫草は食べ過ぎない様にトイレの窓辺におかれているんですが、私がトイレに入るのと同時に乱入してきて、食べてました。そしてすぐ、水を飲んで、2度寝に行きました。私は猫草のドアボーイという事のようだね。おやすみ、とのちゃん、今日もよろしく。

8/31(水)

今朝も、ちゃんと起こしてくれました。最近は猫草に御執心の様子。でもすぐに食べてしまって、今はツンツンの短い猫草しか残ってない。もうちょっとしたら、生えてくるから、もうちょっとまってて、とのちゃん。

8/30(火)

最近、やや早めに起こしてくれる。秋の夜長に近づいて、夏のペースだと、朝はやや早くなるのかなぁ、猫の直感の方が、時計よりも自然に従ってて正しいのかなぁ、なんて夢うつつで考えつつ、今日もとのちゃんは元気に2度寝に行きました。おはようおやすみ、今日もよろしく!!

8/29(月)

今朝も起こしてくれました。最近は、壁ガリガリ攻撃が多くなったので、私よりも妻が先に気が付いて、妻を起こしてしまいます。早起きするのは私なのに。今は早朝猫草食べて、まったりしてます。今日も一日、よろしく!とのちゃん。

8/28(日)

今朝もちゃんと4時に起こしてくれました。今、24時間テレビやってるね。あれ、兄さんが生まれた年は、病院で観てたんだよなぁ、って思い出してた。昨日兄さん誕生日だったんだよ。君も兄さんも、すくすく大きくなってくれて、嬉しいよ。今日も一日よろしく!!

8/27(土)

今朝は、私が寝坊。何回も起こしに来てくれました。「まだ起きないの?」「ねえ、まだおきないの?」って。それ可愛くて、わざと寝たふりしてました。ごめんな。今日もよろしく!!

8/26(金)

今朝も起こしてくれましたよ。だんだん暑くなくなってきて、寝やすくなってきたのか、今日もすぐに2度寝。本当は『とのちゃんランド』で日の出前の空気を吸いたいんだよね。暫く窓辺で粘ってたけど、諦めて寝ました。おやすみ、今日も一日よろしく!

8/25(木)

今朝は一緒に起きたね。私がちょっと早出だから、ちょっと慌てて起きてきた感じが、また可愛い。最近朝もそんなに熱くないから、助かるね。早朝ご飯食べたら、ゆっくり2度寝しな。じゃあ、行ってくるね。

8/24(水)

今朝はなぜか、3時前に胸に乗って来て起こしてくれました。ちょっと、早過ぎ?今は2度寝中、だんだん涼しくなってきたね。

8/23(火)

今朝もちゃんと起こしてくれました。久々に、『顎髭抜き攻撃』をしてくるから何かと思ったけど、水が飲みたかったみたい。ごめんな、水、汚かった??今朝は、何だか暑いね。もうすぐ夏が終わるよ、とのちゃん、何だか、寂しいね。

8/22(月)

今朝もちゃんと起こしてくれました。何だか朝が涼しくなって、とのちゃんも眠そうです。プチトマトが、一つ実を付けた!!大事に見守ろうと思います。

8/21(日)

今朝もちゃんと起こしてくれました。4時に。今日は起こし方が、髭抜き、でも、襖ガリガリ、でもなく、わきの下に顔を突っ込んで力づくで私の体を起こそうとする、という、力業でした。よっぽど、起きて欲しかったのかなぁ、最近、朝涼しくて気持ちいいもんね。

8/20(土)

今朝もちゃんと起こしてくれました。今日は久々の土曜日出勤なので、助かったよ。もう4時は暗いんだね、秋が近づいてる感じ、薄暗い中、とのちゃん、『とのちゃんランド』で遊んでます。朝ももう、涼しくなってきた。ちょい、さび。

8/19(金)

今日は早朝出勤で1時間早起きなんですが、なんと、とのちゃん、ちゃんと1時間早く起こしてくれました。前日、「あした、1時間早いからよろしくね」とは、言っておいたんですが、まさかちゃんと起こしてとはね。助かるよ、ありがとう、とのちゃん。今日もよろしく。

8/18(木)

今朝も、4時きっかりに起こしに来てくれました。それだけで、一日の始まりがいい気分になります。今朝はそこまで暑くないね。もう、秋が近づいているのかねぇ、とのちゃん。

8/17(水)

今朝も私の方がちょっと早起き。私の目覚ましで起きるんだね。さては。水を替えるとすぐに飲んでた。のど乾いてたのかな。暑いもんね。今日も暑いよきっと。給水、怠りなく。とのちゃん。

8/16(火)

明け方、ちょっと戻した。 夏バテなのかなぁ、でもちゃんと起こしてくれました。今は大人しく2度寝。よく診ててやらないと……。

8/15(月)

今朝は私の方がちょっと早起き。すぐに二度寝に行ったけど、眠い??眠れてる?昨夜はちょっとエアコンきつかったかなぁ、猫にとっては。

8/14(日)

今朝もそっと寄り添って起こしてくれました。なぜか携帯のアラームが一回しかならなくなった。設定の問題かな。だからこそ、君が重要な役割を果たしてるんだよ。まいにちありがとう、とのちゃん。今は台風一過のベランダ『とのちゃんランド』でくつろぎ中。

8/13(土)

今朝もちゃんと起こしてくれました。『とのちゃんランド』出たそうだけど、台風の雨が降った後で、ベチャベチャ。だから今日は休園します。

8/12(金)

今朝も起こしてくれました。今朝はわりと過ごしやすいね。というか、今朝はすぐに二度寝に行きました。ホント、わざわざ起こしてくれているとしか思えない。毎朝、ご苦労様、ありがとう、とのちゃん。

8/11(木)

今朝もちゃんと起こしてくれました。転職を決意してから、なんか気持ちがざわつくのをちゃんと宥めようとしてくれているのが、よくわかります。しんぱいかけてるねとのちゃん。 なに、君の真似してたら、きっと全部うまくいくんだよ。毎日感謝してるよ、とのちゃん。

8/10(水)

今朝も目覚ましと同時に起こしてくれました。外に出たそうだったけど、私がパソコンに向かうと諦めて二度寝に行きました。そうね、よく状況が判断できるね。そこらへんが賢くてまた可愛くて、外に出してあげたかったけど、父さんは早く出掛けるからそれが出来ないんだよ。

それもわかってる感じがするけどね。

8/9(火)

ちょっと離れたところに香箱座りして、ジーっと見てたね、いつもなら近づいてきて髭抜き攻撃したり、注意を引こうとして壁をガリガリやったりするのに、今朝はジーっと見てたね。そうしたら何だか、心配が失せて、眠くなってきた。ありがとうねとのちゃん。これがとのちゃん催眠』というやつだね。よく読むね、気持ちをさすがネコ、さすがとのちゃん。

8/8(月)

今朝は久々にちゃんと4時におきました。起こしてくれました。最近また、『顎髭抜き攻撃』が主流になって、朝から、シャキッとしますが、正直痛いので、もっとソフトな起こし方に変えて欲しい。

8/7(日)

今朝もちゃんと起きたのはとのちゃんだけ。また2時間も寝坊、明日から仕事なのに、ちゃんと起きられるかなぁ? 明日もちゃんと起こしてねとのちゃん、ちゃんと起きるから。多分……。

8/6(土)

今朝は、なぜか、2時から何度も何度も、起こしてくれました。さすがに2時は早い。でも何度も何度も起こしに来るので、ひょっとして、ガスに火が点いたまま?とか、窓が開きっぱなし?とか、そこから暴漢が侵入してる? とか、いろいろ考えて起きてみると、普通の朝でした。眠れなかったのかな? 水換えたよ。飲んで、ゆっくり寝な。今、ベランダ『とのちゃんランド』でくつろぎ中。

8/5(金)

今日も起こしてくれたんですが、夏休みボケでなかなか起きられない。とのちゃんは一旦、諦めて二度寝するのですが、私に合わせてまた二度起きして、甘えてくれます。ホントに、頼りになる素敵な家族です。今日も、雨だけど、一日、楽しく過ごそうね、とのちゃん。

8/4(木)

やっと帰って来たよ~、とのちゃん。元気でした。元気で『激おこ』でした!ごめんなぁ、寂しかったなぁ、でももう大丈夫。よく一人で留守番出来ました。賢い!!ありがとう、とのちゃん。

8/1(月)

今朝も起こしてくれました。だんだんあかrウくなってくるんだけどまだ暗いです。早速ベランダ、『とのちゃんランド』で朝の空気を楽しんでますが、今日から3日間。お留守番です。水と、ご飯と、エアコンと、間違いなく用意していくからね。寂しいだろうけど元気に待っててね。とのちゃん。

7/31(日)

今朝は久々のみんな同じ部屋で寝たね。どう?落ち着いて寝られた??今はベランダの『とのちゃんランド』で朝の空気を楽しんでます。早朝ご飯出たよー!

7/30(土)

今朝もちゃんと起こしてくれました。なんか、朝、明るくなるのが少し遅くなったような。ちょっと前は4時ってもう明るかったような。これから真夏だけど、そして今日から夏休みだけど、秋も近づいてるんだねぇ、とのちゃん。もうすぐ、お留守番、頼んだね。なるべくはやくかえってくるからね、とのちゃん。

 

7/29(金)

今朝も、やんわりと起こしてくれました。そしていつもの、撫でてポーズ。8/1から3日間、お留守番なのを知ってか、妙に甘えてくるのが切なく愛おしいよ。とのちゃん。

7/28(木)

おはよう、今日もやんわり、起こしてくれました。兄さんの自宅療養が明日、空けますね。よかった、でもそうなるとすぐ、とのちゃんの寂しいお留守番が始まるね。何してご褒美上げようかな、考え中。今日も家族をよろしく、とのちゃん。

7/27(水)

今朝もやんわりと起こしてくれました。兄さんのコロナ明けまであと1日。全然元気だけど規則は規則だから、一日しっかり見張っといてね、とのちゃん。

7/26(火)

おはよう、急遽、今日から出勤になったよ。東京都の方針が変わったからだってさ。そういうもんかねぇ。コロナはコロナだと思うんだけど、まあ、一日仕事が増えたわけだから悪いばかりじゃない。久々だから気を付けて行ってくるよ。かぞくをよろしくね、とのちゃん。

7/25(月)

今朝も、ちょっと遅めに起きました。今、ベランダの『とのちゃんランド』で手摺に上って脱出ゲームしてます。妻がやきもきしてます。今日も暑くなりそうです、よろしくねとのちゃん。

7/24(日)

今朝はいい天気で『とのちゃんランド』も開園してます。巣籠り5日目。マリーゴールド、枯れました……。上の写真の元気な頃が、懐かしい。可哀そうな事をした、何で、枯れたんだろう。

7/23 (土)

今朝はちゃんと起きましたよ。救急車の音で。隣に止まってびっくりしました。とのチャンも起きて、救急車の音に驚いたのか、興味津々なのか。巣籠り4日目、きょうもよろしくね、とのちゃん。

7/22(金)

自宅謹慎が始まって3日目。3日とも寝坊……。とのちゃんはちゃんと起こしてくれるのに……。自分が寝る場所も決めかねて、夜中に香箱座りして目がらんらんとしてるのを見ると胸が痛い……。

7/21(木)

家族で自宅待機2日目。昨日からどこで寝ていいのか困ってる様子。可哀そうにね。今も家じゅうウロウロして、なかなか、慣れないよね。家族みんなそうなんだよ。昨日は昼間ずっと寝てたし。夜寝られないのかも。可哀そうに……。

7/20 (水)

兄さんがコロナ陽性になってしまって、いつもと違う場所で寝てたから、ちょっと慌ててたね。暫くこんな感じだけど、気にしないで。寝られた。昼間、しっかり寝なさいよ。

7/19(火)

今日は私の方がちょっと早起き、何だか朝から雨で、昨日の予報とはだいぶ違う。まあ、仕方がないね。夏休みまでもう少し、とのちゃんにとってはあまりうれしくない、留守番夏休みだね。ごめんな。

7/18(月)

今朝は1時間も寝坊してしまいました。息子のスマホのアラームで目が覚めました。しかし、久々のいい天気の朝で、とのちゃんは久々の早朝『とのちゃんランド』でご満悦の様子。よかったよかった。

7/17(日)

今朝は兄さんの目覚ましで驚いて起きてました。スマホの目覚ましが強烈です。今日は兄さんは野球の練習試合で、5時なのに家族全員起きてます。珍しい。とのちゃんは早朝ご飯中……。

7/16(土)

今朝は30分ほど寝坊。でもとのちゃんはちゃんといつも通りに起こしてくれましたよ。でも今日も雨だねぇ~、早く晴れないかねぇ~。早朝ご飯食べて、2度寝に行きました。

7/15(金)

今朝もちゃんと起こしてくれました。でも今朝も、また雨だね……。『とのちゃんランド』休園だね。早く晴れるといいね。とのちゃん。

7/14(木)

今朝もちゃんと起こしてくれました。でも今朝もまた雨だから、暫く、「とのちゃんランド出たい!」って言ってたけど今は諦めてふて寝中……。明日は晴れるといいね。今日も一日よろしく、とのちゃん。

7/13(水)

今朝も起こしてくれました。本当は『とのちゃんランド』に出たいけど、今日は雨だからとのちゃんランドも閉園してます。いま、水を飲んで、ふて寝しに行きました。今日もよろしく、とのちゃん。

7/12(火)

今朝もちゃんと起こしてくれました。今は早朝とのちゃんランドでくつろぎ中。この時間(5:00)はまだ涼しいんだよね。気持ちのいい朝だね。今日もよろしく。

7/11(月)

今朝も起こしてくれました。兄さんがスマホデビュー。とのちゃんの写真撮りまくってたね。いよいよ、夏だね!

7/10(日)

今朝もちゃんと起こしてくれました。でも、楽しみにしてる早朝の『とのちゃんランド』は雨が降ってて出られなかったね。残念……。今、二度寝に行きました。

7/9(土)

今朝早くから『とのちゃんランド』であそべたね。それこそ、まだ薄暗いうちから。今は2度寝中。おやすみ。今日もきっと暑いよ、いっぱい水飲んでね。

7/8(金)

今朝も起こしてくれました。いつもそうなんですが、朝だけお父さんモードで、足元にクタッと寝っ転がって、撫でて! というアピール。ついつい撫でてしまいます。でも本当はベランダに、『とのちゃんランド』に出たいんだよね。わかってますよ。

7/7(木)

今日は早出なので、1時間以上早起き。とのちゃんも併せて早起き。そんなに熱くないねえ。やっぱり、ベランダ出たい??でもこの時間はまだ出せないんだよね。だって、真っ暗じゃない。もうすぐ明るくなるとは言え。もうちょっと待って、お母さんが起きたらおねだりしてみて。

7/6(水)

今朝も、ちゃんと起こしてくれました。雨降っててせっかく涼しい時間なのに、外に出れなくて、今、抗議の襖ガリガリ中。まだ4時半だから、水を飲んでから寝なさい。おやすみとのちゃん。

7/5(火)

今朝もちゃんと4時に起こしてくれました。今は『とのちゃんランド』でくつろぎ中。トマトの苗があるんだけど、興味津々で困ります。トマトの葉っぱには毒があるからね。齧っちゃだめだよ!

7/4(月)

今朝も4時に起こしてくれました。ただいまベランダ『とのちゃんランド』でくつろぎ中。朝は涼しいからこの時が一番だよね。鳩が来てる??ニャニャニャって、短く鳴いてます。

7/3(日)

今朝も起こしてくれました。そして朝、早朝、早いうちにベランダに出ています。この季節、ベランダで心地よく過ごせるのは早朝だけだもんね。でも手摺には登らないように。『とのちゃんランド』は、まだ安全対策が万全ではないんですよ。

7/2(土)

今朝も起こしてくれましたよ。ちゃんと4時前に。どうも寝苦しくて寝返りばっかり打ってたら、何回目かの時、目の前にいました。おはよう!とのちゃん。今朝は涼しいうちに『とのちゃんランド』に出られてよかったね。今日も暑くなるってよ。

7/1(金)

今朝も4時5分前に、兄さんを飛び越して私の所のに来て、目の前の襖をガリガリ攻撃で起こしてくれました。もうね、あさ、この時間(4:30)には暑いね、今日も一日、水いっぱい飲んでしっかり食べて、夏バテしないようにねとのちゃん。

covid-19 2022 July Tokyo Japan


7/31(日)

31541人

7/30(土)

33466人

7/29(金)

25860 34

25894 36814人

**********

7/28(木)

25439 21

23460 40406人

**********

7/27(水)

33547 15

33562 29036人

86.51%

7/26(火)

40040 0

40040 31593人

78.90%

7/25(月)

37987 (50423) 0

37987(50423) 22387人

58.93%(44.39%)

7/24(日)

8622(10063) 0

8622 (10063) 28112人

**********

7/23(土)

25988(28098) 27

25995 (28125) 32698人

**********

7/22(金)

27827(44549) 25

27852(44574) 34995人

**********(78.50%)

7/21(木)

27530 (32520) 108

27638(32628) 31878人

**********(97.70%)

7/20(水)

36655 (38428) 62

36717(38490) 20401人

55.56%(53.00%)

7/19(火)

41434 (51297) 11

41445 (51308) 11018人

26.58%(21.47%)

7/18(月)

7964 44

8008 12696人

**********

7/17(日)

7415 258

7673 17790人

**********

7/16(土)

19253(21249) 30

19283(21279) 18919人

98.11%(88.90%)

7/15(金)

23321 (31235) 12

23333 (31247) 19059人

81.68%(60.99%)

7/14(木)

23545 (26981) 42

23587(27123) 16662人

70.64%(61.43%)

7/13(水)

26861(28376) 51

26912(28427) 16878人

61.71%(59.37%)

7/12(火)

24643(30286) 80

24723(30366) 11511人

46.55%(37.90%)

7/11(月)

34784(36566) 44

34828(36610) 6231人

17.89%(17.02%)

7/10(日)

5144(6403) 0(4)

5144 (6407) 9482人

**********

7/9(土)

12619 (14856) 63 (93)

12682 (14949) 9716人

76.61%(64.99%)

7/8(金)

15632(21033) 3

15635(21036) 8777人

56.13%(41.72%)

7/7(木)

18648 (19492) 10

18658 (19502) 8529人

45.71%(43.73%)

7/6(水)

15466(18822) 22

15488(18844) 8341人

53.85%(44.26%)

7/5(火)

18753(20088) 23

18776(20111) 5302人

28.23%(26.36%)

7/4(月)

23509(24251) 4

23513(24255)2772人

11.79%(11.42%)

7/3(日)

3696(4768) 1

3697(4769) 3788人

**********(79.42%)

7/2(土)

8004(9810) 0 (15)

8004(9825) 3616人

45.17%(36.80%)

7/1(金)

13333(15299) 2

13335 (15301) 3546人

26.59%(23.17%)

『いきてるきがする。』《第9部・夏》


もくじ



第69章『運命を片時も疑わずに。』 

  昨夜は珍しく雨が降ったので今日は幾分過ごしやすいです。この夏は梅雨が早々に明けてからの猛暑日続きで、地面も空もカラカラに乾燥している様子だったので、それはそれで、まあよかった。 

 今夏、私は何年かぶりに帰郷することが出来ました。生まれ故郷の京都府北部まで約600㎞を、息子は一足先に電車で、私と妻は後から車で。久々に夫婦2人でのロングドライヴで、よそよそしいか、或いは物足りないのかと思ったら意外と楽しかったです。心秘かに、「お!まだ、デートって、出来るんだ!」なんて思ったりして……。 

 サービスエリアごとに止まっては、買いもしないのに土産物売り場をウロウロ、そしてフードコートで、私は仕方なしにカツカレー、妻は仕方なしにうどんを食べ。 

 この『仕方なしに』が、要するに『旅情』なんです。 

「あと何キロで○○サービスエリアがあるけど、そこまで行っちゃうとお昼の時間に掛かっちゃうから、それならその1つ前のサービスエリアで早めにチャチャっと済ませて、先を急いだほうがいい。あんまり遅くなると、向こうにも迷惑になるからね」 

 そんな事を算段しながら妻と私は『仕方なし』に食べる。こうして少しでも『日常』を遠ざけようとするんですね。もちろん完全に日常を離脱するわけじゃない。 

 最後に「あぁあ、あっという間の夏休みだったなぁ……、」と嘆息を漏らす事は、もう旅行に行く前から織り込み済みで……。 

 2年ぶりに見た故郷は、それでも少し変わっているようでした。両親が存命中に住んでいた家は今は他人の手に渡り、目印だった焼肉屋の看板の色は変わっていました。実家も改装中で、私の知っている実家はもうありませんでした。そして一足先に帰った息子は我々を見るとやや残念そうな顔をました。 

 わかる! それ、正しいぞ! 

 日常がちょっと戻ってきた感じだろ? それでちょっと、ガッカリしたんだろ? わかるわぁ~。 うん、それ、正しいぞ! 

  

 何だか、今日はすべてが肯定的です。普段、何事にも自信がない私には、些細な事にまですぐに根源的な平等性を求めるという悪い癖があるのですが、根源的な平等など、もとより欲しい訳ではなく、私はただ、自分の大切な人だけが幸せになればいいと、つまり自分だけが幸せであればいいと考え、その上で世界が平和であれば、それに越したことはないと考えているだけです。その上で、全ての行動をしているのです。 

 着いた日の夜、中学時代のバンド仲間が集まってくれて、セッション大会を催してくれました。なんと40年ぶり。 

 久々の大きな音で演奏を回します。Eのワンコード。中学時代の『今』が頭をもたげます。 

 おい、アイツどうした? アイツ、どこにいる? アイツは? 帰って来てるの? アイツ、今何してる? 

 必ずそんな話になりますよね。でも地元に住む同級生は、あまり知りませんでした。さぁ、知らんで……。帰って来てるんかな。全然会わへんけどな……。 

 知るわけないよね……。人生が分岐する前の『今』が目の前に広がりました。あの頃と同じ事が、今目の前で起きている。そこに自分もいる。とても妙な感じです。そりゃ、弾いてるフレーズも、喋っている内容も、録音して聴き比べると当時とは全然違うでしょうが、それはそんな事をするからです。もともと一つしかない『今』に2つの要素を無理やり捻じ込んだりするから、そういう矛盾めいた事になるのです。 

 それはあたかも、ハマチ『ハマチ』と名札を付けて3年後、明らかにブリになっているのに『ハマチ』と書いてあるのを見て、矛盾だ!と言っているのと同じ様な滑稽です。 

              ハマチとブリ。  

 京都府北部ハマチブリは、今も昔もメチャクチャ美味かったです。本当に、多言無用! メチャクチャ美味い! 未来永劫この一言で充分です。 旨味が口いっぱいに……、プリップリの……、一切無用!! 

 私は東京に来てから『甲殻アレルギー』を発症して、エビ・カニは一切食べられなくなっていたのですが、此度、故郷で食べたエビ・カニにはその症状が全く出ませんでした。『何故そんな危険な事を試したのか?』 と言われるかもしれませんが、それは発症する前の『今』の私の判断だったのかなぁ、と思わざるを得ません。 

 緑は?  私は出来るだけさりげなくそう訊ねました。

               * 

「緑君の、お子さんが亡くなってな」墓参の帰り、兄が言いました。緑は私の同級生で、私と違い、スポーツマンで、人気者で、明るい奴でした。 

 子供が、亡くなる。 

 聞いた途端、私はまた、おせっかいに、どうしたの?どうしたの?と、まるで面白半分みたいに緑の心に踏み込もうとしています。 

 お前はパッとしない奴だった。 俺は人気者で、いつも楽しく笑っていた。 

 私は緑に無理矢理そんな事をしゃべらせてみました。でも緑は全然私を相手にしてくれません。そりゃそうでしょう、緑はそんな事を言う奴じゃない。そして感じたのは、罰は当たらない。因果応報など無い。という事でした。 

 あればいいですよね。みんな納得できるなにか。でもないんです。 

 あれは、私のために生まれてくれた。あれのおかげで、私はあれの父親というプライドを持って、一生誇り高く生きていける。 

 私はまた、緑にそんな事を無理矢理言わせてみました。でもダメです。緑の悲しみを、私はどうしても、自分本位に探ろうとしてしまうのです。そして自分勝手に安心しようとするのです。 

 緑君か……、さあ、あんまり見ぃひんけどなぁ。どこにおんなるんやろ。 

  

 今を羨む未来は要らない。 

 私はギターを弾きながら何度もそう頭の中で呟いていました。 

Eのワンコードは何の脈絡もなくただ続きます。そこに、我々中学生が、楽器を持って暴れているのです。何かいい思い出を作ろうとして、何か、熱い思いを遂げようとして。 

やがてそこに緑君がまざりました。そして、緑君の子供も。 

 ワンコードは、さすがにきついな。ネタが尽きる。 

そう言ってみんなで笑いました。 

 今を羨む未来は要らない。 

 私も笑いながらもう一度、そう頭の中で呟いてみましたが、もとより『今』は1つしかないのだから羨みようがありません。私の今は、中学生の頃からずっとここにあります。そしてそれは、今日集まってくれた同級生も、緑も、緑君の子供も同じです。14歳という若さで亡くなった緑君の息子に、私はこう言ってみます。 

 こんな、使い道のない様な時間でも、いい? 

 彼はそれでもいいと言います。私は自分がとてつもない財産を手にしている事に、気付いていないのです。それが『今』だという事にも。 

 仕方なしに食べるカツカレーも、甲殻アレルギーも、Eのワンコードも、私の知りうるすべてのモノは燦然と輝く宝石なのです。 

 1個2個、なくなってもいい? いいえ、なくなる事はないんです。 

 いつか見渡す事もなくなって、やがて見失っても、それはありつづける『今』なんですね。気持ちが揺らぎます。でもいい。千々に乱れます、でもいい。『今』が、同級生が、緑が、緑の子供が、私の『今』をしっかりと支えてくれるから大丈夫です。 

 ライヴハウスから出て、ありがとうね、楽しかった。私はそう言いました。すると言葉は夜空全体に広がる様にすぐに消えていきました。代って夏草の匂いがしました。 

 うまく言えませんが、なんとなく、伝わりました?

 見えないモノこそ確かにあるという、今日は、なんとなくそういうお話でした。 

        第68章『裁判について。』 

 何も話す事がないので、今日は私が今抱えている裁判について話をします。なるべくかいつまんでお話しするつもりですが、この裁判に至るまでの経過がいささか複雑なので、ひょっとして面倒くさい話になるかもしれません。 

 ご存じの通り、私はここに『日日彼是色々面白可笑し。』という変な名前の店をやっていて、その店は『昔の子』『今の子』という少年が2人に切り盛りしてもらっています。2人にはちゃんとした名前もあるのですがあえて発表はしていません。彼らは働き者で、とても賢いいい子達なんですが、いつまで経っても少年のままでいる事に私は不憫さと責任を感じています。彼らの時間は止まっているのです。 

 でも皆さんご存じの通り、時間など少しでも体を動かせば誰にでも簡単に動かす事が出来ますよね。他にも、モノを考えたり、眠ったり……。何でもいい訳です。とにかく、何かをすればそれで時間は動くわけです。 

 しかし彼らの場合、その時間が他の誰とも共有されないという妙な状態にあるのです。 

 時間が共有されない。しかしこれは何も彼らに限った事ではありません。我々も一緒です。我々はただ、全世界の100億人と時間を共有しているに過ぎないのです。 

 しかし彼らの場合、時間の進む方向がまるで風船が膨らむように一定でないためにこういう現象が起こります。彼らの時間は他の誰にとっても動いている事にならないのです。そしてそんな現象が起きるのは偏に、私が臆病モノであるせいなのです。 

 謙遜したフリして自分に特殊能力があるかのようにひけらかすな、と言われるかもしれませんが違います。それだってあなたと同じです。あなたはその心臓で、その瞬きで、その喜怒哀楽で、自分の時間の進む方向を自分で決めているのですよ。その証拠に、あなたの行動には不自然なところばかりです。それはあなたが大好きな家族や友人との時間を共有したいばかりに、毎日そんな不自然な行動をとり続けているからです。何でそんな髪型なんですか? 何でそんな名を名乗り、そんな服を着て、そんなところに毎日通ってるんですか? まるで不自然です。 

「自然にして」と言われたって出来るわけがありません。そんな事をすると死んでしまうからです。  

 我々に彼らの放射状に広がる時間を想像する事は出来ません。いろんな『今』があるのではなく、放射状に広がりゆく『今』が1つあるのです。それはパラレルワールドとも違います。『今』とは、瞬間であろうと永遠であろうとたった1つの『今』なのです。 

  

 しかしそんな事を言って実際を煙に巻いて誤魔化しているようじゃあ、いつまで経っても私は彼らに進むべき方向を示せないのです。彼らがいるのは、私にとっては半分が想像で半分は現実です。実際私がここにこうして店をやっていて、そして少ないとはいえ売り上げを上げているという事実が彼らに起因している以上、彼らをただの創造物として片付けるのには無理があるのです。 

 そして私が臆病だというのはそこです。もしその気なら、私は彼らの放射状の広がる時間をぼんやりと眺めているのでなく、実際に彼らのために土地を借り、そこにこの店を忠実に再現して実際に彼らを働かせるべきなのです。そうやって彼らの時間を想像の亜空間から私の現実に手繰り寄せるべきなのです。それが何故できないのか? 私は借金をしてまでそれを亜空間から取り戻す自信も度胸も全然ないからです。もしそう出来たら、きっと『今の子』『昔の子』は、ミッキーマウスとミニーマウスの様に、さっそうとその存在を実際に知らしめる事が出来るでしょう。ウォルトディズニーの頭の中に住んでいた2匹のネズミは、今や紛れもなく現実のモノになっているじゃないですか。あ、あれ、着ぐるみじゃないですからね。 

 今のままでは、彼らがいくらお客さんと一生懸命に何かを話したとしても、色々モノを売ったとしても、それはお客さんにとっては現実とはならず、『今』『過去』『未来』も判然としない、なんだか曖昧な記憶となって、「あぁ、なんか変な夢を見た……」となってしまうのです。それも皆さんにも経験がある事でしょう。夢を現実の残滓の様に言う人がいますが、あれも違います。 

 あなたはあんなに巧緻な世界を、本当に自分1人で作り出していると思うのですか、夢に出てくる人の言葉にハッとさせられたり、目が覚める様な美人が現れたりするのも、すべて自分の想像だというのですか? 

 あり得ません。あれは自分の『今』に含まれる現実の一つなのです。 

 皆さんの時間だって本当は放射状に広がっているんですよ、これは本当です。 

                   *

 私はある日あるご婦人から、彼ら2人をこの店に『監禁』していると非難されました。それは『今の子』の母親を名乗る女性で、彼女は、息子を自分のもとに返せ! と私にしつこく詰め寄りました。しかし私は返しませんでした。なぜならば彼女は『皇極法師』と名乗る怪しい男に傾倒するあまり彼を虐待し、死に追いやっていたからです。しかし彼女はそんな事は知りもしません。ただ、自分は愛する我が子を守ろうとして、あらゆる手を尽くしたと、本気でそう信じ込んでいるのです。 

 そして『今の子』にこの母親と名乗る女性の事を訊くと、彼は、エキストラさん だと言いました。本当に驚きました。

 僕がこうあって欲しいなぁ、と思った時、たまたま向いていた方向からやってきた母親という、エキストラさん。とても都合がいい、エキストラさん……。 

 彼はその、母親と名乗る女性に対し、ウソだ!助けてくれなかったじゃないか! と泣きながら叫びました。母親は、 あなたは私の最高の息子よ。今も、これからも。と何度か繰り返した後、『今の子』を信じられないほど残酷な言葉で叩きのめしました。(第15章『皇極法師』)私はそれをこの目で見たのです。

 しかしそれでも『今の子』は、その女性の事の、都合のいいエキストラさんです。と言って笑ったのです。 それがつまり『今』なのです。

 その時の私は、現実とは『風景の様にすべてを巻き込んであらゆる角度からあらゆる現象を同時に見せてくるトンボの眼鏡だ』と気付きました。そしてそれ以来、事ある毎に非難を浴びてくる女性を私は悉く無視してきましたが、そのせいでとうとう『被告』になってしまったようです。 

  

                    * 

  ややぶ厚いその封筒に入っていた数通の書面の1枚目は『訴状』というモノでした。私は『訴状』というモノをこの時生まれて初めて見ましたから、果たしてそれが『訴状』として正しいのか、間違っているのか、判断できません。 

『訴訟』には私が、いつ、誰に、どんな事で訴えらえたのかが詳細に書かれていました。 

                   * 

 あなたにまず、原告からの訴えを……、あ、その前に、あなたはこの手紙を、いつ読んでいますか? 朝ですか?それとも昼?夜? 

 しかしそれはそんなに重要ではありません。あなたはきっと自分の都合のいい時間に読むでしょうから。私にとって一番重要なのは、あなたがこの文章を読んでいるという事は、私はもう二度と、最愛の家族に会えない状態にあるという事です。全く、あのご婦人は凶暴で、凶悪で、そして菩薩の様な愛にあふれた方です。私はそんな人に初めて会いましたし、きっとあなたもそうでしょう。まあ、実際の彼女がどういう人間か、もう私には知る由もありませんが。 

 彼女の話によると、あなたは〇年〇月〇日、埼玉県入間市に住む少年Aをアルバイトをしないかと言葉巧みに誘い出して自らが経営する店舗『日日彼是色々面白可笑し。』内に監禁、性的暴行を加え、脱出を試みた少年を捕まえ、惨たらしい形で殺し、どこかに連れ去って捨てました。私は彼女からの訴えを聞き終わるのに10年もかかった気がしました。それほど、あなたが彼女の息子にやった事は、人類史上まれに見る程の残酷さでした。彼女は、あなたを、絶対に許さない。絶対に仕返ししてやる。でも、私は立派な社会人なので、まさかこの人の家に火を付けたり、こっそり近づいて、頭を切り落としたりなんて、そんなことが出来ようはずがありません。 

 だからこの弁護士に相談し、訴状を書いてもらったのです。彼はおっとりとした人で、もう弁護士の仕事はあと2~3年で区切りをつけて、あとは妻と田舎に引っ越して畑仕事でもやるつもりだとおっしゃいました。 

 あぁ、言いましたね。確かに、私は彼女にそう言いました。すると彼女はその菩薩のような笑顔で、まあ、素敵ですわね、私も、出来ればそういう老後を送りたかった……。でももう無理です。私だって、あの子がもうこの手の中に帰ってこない事は十分承知なのです。でも、私はどうしても諦められない。だから、あの男の助けがいる。いえ、あの男の助けなど要りません。あの男を利用して、どうしても、人類、いえ、生きとし生けるものすべての常識を覆すべく方法で、あの子をもう一度、この手の中に抱きしめたいのです。その方法が、実は1つだけ、あるのです。 そう言いました。

 私は最近、耳が遠くなったせいで、上品なご婦人の腹筋の弱い声はすこぶる聴きにくかったのですが、でもその話の内容が、その声の調子とあまりにもかけ離れていたので、私は思わず身を乗り出していました。 

 「私は○○(『今の子の本名』)君を殺した人間を知っています。その人はきっと、あなたもご存じだと思います。」 

 彼女が上げたのは、ある有名な宗教家の名前だったのです。 

 あの男が、変態性欲者なのは有名な話です。そして男は息子を巧みに誘い出して、惨たらしい形で命を奪った。

 でもそれならばなぜ、あなたはこの人を訴えるのですか。 

 私のこの質問を待っていたかのように、彼女はこう答えました。 

 彼は私がその宗教家に唆されて、我が子をその手に掛けたと言いました。でもそれこそ、図自分がやった告白している事に、彼はまだ気づいてない。『皇極法師』というペテン師に……、フフフ、どう思います?先生。私とこの人と、どっちが騙されているのだと思います?

 私は、2人とも騙されていない。問題があるとすればこの『皇極法師』だろうと思いました。そうして私はまんまと罠に落ちたのです。私は両方を否定できない事で、自らの時間を見失った。夫人はその時、急に艶めかしい声でフフフ、と、また笑いました。

 お気づきですね。先生にあった時間はもう止まっているのです。そして私とこうして話をしている時点で、先生はもう、私の『今』以外、何処へも行けない。わたしだけの弁護士になったんです。 あの男は、酷い男です、先生、お願いです。私にはもう、あの男を訴えて、あの男の店から我が子を取り戻す方法がないのです。

 私はあとずさり、ドアを開けようとしましたが感触がありません。壁を叩いても、まるで感触がありません。 

 さ、先生、彼女はそう言って私に覆いかぶさりました。私は、何十年連れ添った妻と、赤ん坊の頃からの息子と娘の笑顔が、川の支流の様に枝分かれして流され、やがて見えなくなるのを感じました。 

 彼女は、凶暴で、凶悪で、そして、菩薩の様な愛にあふれた人です。 

 へぇ~……。 

 彼女の現実の中で、私がそんな事をしていたなんて、全く知りませんでした。 

 次回の裁判は〇月〇日だそうです。 

  第67章『それが座敷童です。』 

 突然ですが、私の実家には『座敷童』が住んでいます。そうです、あの『座敷童』(ざしきわらし)です。 

『座敷童』は古来より古い家に住む妖怪として知られています。私の実家は築30年ほどのごく普通の民家ですが、本家は300年以上続く造り酒屋で、母屋はその創業当時からある古い建物で、今の家を建てる前、私の家族はその別棟に住んでいたのです。田舎の旧家の御多分に漏れず本家の敷地はとても広く、母屋を出ると庭は里山から森へと続き、京都の女酒に最適な軟水の湧き水が川となって流れ、夏にはそこでスイカや夏野菜を冷やして食べ、秋には松茸や栗を収穫し、冬には茅葺きの大屋根の軒下に祖母がたくさんの吊るし柿を並べ、春が来るとそこに燕が巣を掛けました。まあ正直幼過ぎて、その頃の記憶はあまりないのですが……。 

 『座敷童』が住んでいる間、その家は繁栄するが、いなくなると途端に寂れて途絶えてしまうと言われています。だから『座敷童』の存在に気付いたら出来るだけ長くとどまってもらう様に、そりゃあもう丁重に、おもちゃを置いたり、食べ物を備えたりと、いろいろ気を使うと言います。 

 いえいえ……、 

 そんなのは全部ウソです。『座敷童』とはそんな、人の運命を弄ぶような極悪非道なモノじゃない。じゃあいったい、どんなモノだと思いますか? 

  

 よく聞くのが、子供たちが遊んでいると、知らない顔は1人もいないのに人数を数えると1人多い、なんて言いますよね。それは『座敷童』の仕業だと。自分を数え忘れていた、なんてオチを付けたがる人もいますが違います。実はそれが座敷童なんです。ただ彼ら、或いは彼女らにとって自分は常にその『1人』の方だという事です。 

  

 さっきまで一緒に楽しく遊んでいた友達が、ふと見れば誰一人知ってる顔がなくて「おい!〇〇!早くボール回せよ!」なんて言われたって、自分の名前は、〇〇じゃない……。 

 そしていきなり、そのうちの一人と目が合って、 

「君、誰だっけ?」 と言われる。  

               

 最初に『座敷童』の存在に気付いたのは私だと思います。子供の頃、喘息持ちで体が弱かった私は、同級生の男の子と遊ぶ事は滅多になく、遊ぶとしても女の子か、或いは年下の子とばかり遊んでいたような記憶があります。 

 ある日、私は近所に住む2つ下の利久君(仮名)の家に遊びに行きました。彼は私と同じ喘息持ちで、同じ病院の同じ先生に診てもらっていたので、よく同じ日に学校を休んで、私の家の車で一緒に病院に行っていたのです。その特別な感じはまるでキャンプにでも行くようで、痛い注射の事も苦い薬の事も忘れて、私はいつもワクワクしました。その長い待ち時間にも私達は、普段ならどうでもいいような、あっち向いてホイ!王様ジャンケンで大いに盛り上がり本当に楽しく過ごせたのです。おやつにはうちの庭で取れた栗を茹でてたくさん持っていき、2人で分け合って食べました。利久君は私の祖母が茹でた栗が大好物だったのです。 

 利久君の家で車を買ってからは一緒に病院に行くことはなくなったのですが、私は彼にも自分と同じ時間が流れている事を疑いませんでした。私が遊びに行けば利久君もきっと喜んでくれる。そしてまた楽し時間が過ごせると、そう信じていたのです。しかし彼と私がそうして楽しく遊んでいたのは、今思えばその時からもう2年も昔の事でした。 

 私を見た利久君の態度は私が思っていたのとは全く違っていました。そりゃあそうです、子供にとっての2年はとても長い時間ですから。絶対に歓迎されると思っていた私に利久君は、「君、誰だっけ?」と言ったのです。私は冗談だと思って笑おうとしましたが、その時、利久君の本当の友達も遊びの来ていて、そしてその子も、「この子、誰?」と言ったのです。利久君は「知らない」と言いました。

 その瞬間に、私の名前も顔も消えました。そして私は、いきなり現れた誰も知らない変な奴になってしまったのです。家の中には、私がやった事もないゲームや読んだ事がない漫画がたくさん散らかっていました。そして彼らの楽しい時間は明らかに私によって中断させられていたのです。私が利久君と一緒に食べようとポケットいっぱいに持ってきた茹で栗にも、利久君はもう見向きもしませんでした。そして、 

 「汚ない食い方しないでくれる。ママに叱られるからベランダで食べて」 

 と言いました。私がベランダに出ると、利久君は内から鍵を掛けてしまったのです。 

 開けて!開けて!と言いましたが、ガラスの向こうで意地悪く嗤う利久君の顔をみてすぐに私は、新しい遊びが始まったことを悟りました。そして、これはもうダメだ、と思いました。すると突然、空がむくむくと沸きあがる様に迫って来て、太陽が燃える音が聞こえ始めたのです。そうして私の知らない世界が、みるみる目の前に広がったのです。私はきっと、この空や太陽の中に取り込まれて消えてしまうんだろうなという、むしろ根源的な感覚をとても新鮮に感じたのです。 

 見るとベランダの隅には利久君が赤ちゃんの頃に遊んだと思われる砂場セットや、汚れた植木鉢がたくさん置いてありました。そして気付くと私はもうそれらと同化し始めていたのです。一応、砂場セット、一応、植木鉢。ですが今はもうナニモノでもなくなったそんなモノ達に……。 

 食べやすいようにと祖母は栗を茹でた後、包丁で軽く切り目を入れてくれていましたから、栗の皮は素手で簡単に剥けます。そして食べると、栗の優しい甘さが口いっぱいに広がります。しかし、食べれば食べるほど、その優しい甘さは私を悲しくさせました。祖母が付けてくれた包丁の傷が、そのまま私の心の傷となって激しく痛めつけるのです。祖母の優しさは私が食べる程に惨たらしい残骸となってベランダに散らばっていきました。 

 利久君はやがて、私をベランダに締め出したまま友達と遊びに行ってしまいました。私はとうとうこの世の中でたった1人っきりになりました。そしてただそこに居て、ただ何かが起きるのを茹で栗とその殻と一緒に待っているだけの存在になったのです。 

 暫くすると利久君のママが帰ってきました。しかし私はもう消えかかっていましたから、何も悪い事をしていないのに息を潜ませなければなりませんでした。 オバサン、開けて! とはもう言えなかったのです。オバサンは利久君と友達が散らかしたゲームや漫画を片付けました。そして台所からお茶を持って来てそのままテレビを観始めました。私は息をひそめてベランダからじっとその様子を伺っていました。そして辺りが薄暗くなってきた頃、ようやく利久君が帰ってきました。 

 おかえり、遅いじゃない、どこ行ってたの? 

そう訊ねるオバサンに利久君は、「〇〇君のとこ」と、おそらくさっきの少年と思われる名前を答えました。私は幸い、祖母の茹で栗のおかげでそれほどお腹は空いていませんでした。ただ、一体いつまで僕はここでこうしているんだろう、と暮れなずむ空と、そこにひと際明るい一番星を見比べ思ったのです。それから、ずっと……。 

 300年間、私はそこで過ごしました。やがてベランダが開いて、「ねえ、もう帰った方がいいんじゃないの?」と言ったのは利久君ではありませんでした。それは私の全く知らない子でした。 

 家に帰ると母に、「どこ行ってたんや?尚武(なおたけ)。もう晩ご飯やのに、遅過ぎるやろ!」と怒られました。私はこのエピソードは家族の誰にも話しませんでしたが、その日以来、私は、尚武です。 

 こんな感じで、私はこの家に300年以上も住み続けているのですが、あれ以来、ただの一度も誰かに見つけられた事はありません。尚武である以上、私はもう2度と、誰かにみつけられることはないでしょう。

これが『座敷童』です。もし、知らないはずのない世界が、突然あなたの目の前にハッキリと見えたら……。 

 それが座敷童です。 

  第66章『ドライヴィングランチ』 

 季節はちょうど寒くも暑くもないですが、それだけいろいろ不安定な事が起こります。先日、関越道を走行中に急に猛烈な睡魔に襲われ、それを紛らすために大声で歌を唄っていると今度は猛烈な貧血に襲われました。これは明らかに、私を亡き者にしようという何者かの悪意だと思って間違いありません。 

 私はトラックドライバー。週5日間、一般の人からすると信じられないくらいの長い時間、長い距離、トラックの運転をしています。1日の平均走行距離は250㎞、時間にして8~9時間、多い日は12時間、ほぼ毎日、昼休憩はなしで走り続けなければなりません。 

 だから私のランチは専ら、ドライヴィングランチ。所謂『おにぎり』ですね。運転しながら箸を使う事など出来ませんからね。具はその前の晩御飯のおかずが専ら。だから唐揚げや焼き魚ならまあ何とか形にはなるのですが、カレーや麻婆豆腐の日は、なかなかアヴァンギャルドなおにぎりに仕上がります。味はともかく、食べにくい事必至。自ずとおにぎりの方に意識が集中してしまい、前方が不注意になる。前日のスーパーでたまたま豆腐と挽肉が安かったから、そのすぐ隣に麻婆豆腐の元が置いてあったから、正直な妻はスーパーの在庫処分の甘い罠にまんまと取り込まれ、我が家の晩御飯が麻婆豆腐になったばかりに、全く関係のない善良な人がトラックにひかれて亡くなる、そんな悲劇が起きるくらいなら、もう私は今後一切、麻婆豆腐を食べない方がいいのかと思ったりもします。 

 これが私の言うところの、所謂『妄想』というヤツで、私は常から、困難が予想される状況下において、この妄想を盾に、次々と起草するされる悲惨な予感を巧みにカモフラージュし、そして突然、『でも予感はないよ!』とその妄想を根から断ち切る事で難局を何度も乗り切ってきたように思うのです。 

 さあ、みんな一緒に逃げよう! そう言って信頼できる仲間をぎゅうぎゅうに救命ボートに乗せて、荒れ狂う海に落としておいて、自分は一人だけヘリコプターに乗って上に逃げる。 

 私にとって、現実とはただのお人好しな正直者。彼は常に私を気遣ってくれます。親身になって一緒に悩んでくれようとします。きっと『一緒に死んでくれ!』と頼むとそうしてくれるでしょう。 

 でもいくら気遣ってくれるとしても、一緒にいると本当に死んでしまうようならこちらから願い下げです。だから現実が、さあ、こっちだ、こっちに逃げよう!そんな事を言ってきても、私は小さな事を何度も気に病んでみせては、自分が広大普遍な『今』の中にいる事を十分に知りながら敢えて動物園の動物の様にそこをグルグルと徘徊し、『あぁ、閉じ込められている、八方塞がりだ、私はこれから何をどうして生きて行けばいいんだ』なんて、いつ誰が考えたところでどうしようもないような事に煩悶懊悩し、その結果また別の妄想に縋りついては、 

 しかし世界にはこんな私すら羨ましくてしょうがない人が大勢いる。私は恵まれている。甘えている。私の現実は、私が思うほど酷くないと、トラックの窓の外を走り去る事物に語り掛ける事で、結果これまで安全にトラックを走らせる事が出来ているのだと決めたのです。 

 しかしそう決めると同時に、待てよ? じゃあ今、自分が置かれている状況なんてただの思い込みじゃないか? 一瞬の時間の中に不自然な理屈や仕組みを無理矢理に塗り固められた重層のウソじゃないか?という想像が、容易に出来る様になったのです。

  いつもならそんなに混まないこの道が、ある場所からぴたりと止まって動かなくなったのです。ラジオからは「県道〇〇号線の下りはワゴン車2台による事故で渋滞が14㎞に伸びています」なんて事を言ってる、場所はまさにその14㎞ほど手前でした。 

 その瞬間、一日の疲れがドッと吹き出しました。そして私の『今』は一気に日の暮れた更にその2時間以上先まで伸びました。私はきっとその時間までここでこうしているしかないでしょう。酒を飲みながらゆっくり観るはずだった西武ライオンズvsソフトバンクホークス戦も、明日のおにぎりの具になるべく何かの料理を食べる事も、妻と息子の顔も、愛猫のスリスリも、全ては保留になったのです。そして私の妄想はそういう時に最大の威力を見せるのです。 

                   * 

 戦争が長引く中、家族を迎えに1000㎞離れた町に向かう車列は続いている。この先にあるのは妻子の待つ町か、それとも絶望か……。 

 戦争に終わる気配がありません。私はもう両方の大統領が大嫌いになっていました。初めは当然、攻め込まれた我が国とその領土と権利を必死に守り抜こうとする大統領を支持しました。しかし死んでしまえば、国も、地球も、宇宙もなくなってしまうのです。それだけが現実なのです。たとえ私が無事に着いたとしても、そこに家族が無事に生きていてくれる保証すら、私にはないのです。 

 私の『今』はただ、全てが保留されているだけなのです。私にとって確実なのはこの車の運転席だけなのです。ルームミラーからぶら下がる骸骨のキーホルダーを揺らす振り子の法則だけが私の『今』を保証しています。しかし私はそれでもまだ幸せと言えるかもしれません。そんな妄想すら次の瞬間には、ロケット弾に吹き飛ばされてしまうかも知れないからです。そして私の到着を待っている家族のもとに私の訃報が告げられる。家族はちゃんと生きて私を待っていてくれたのに、私はたどり着けなかった。 これら諸々、すべてすべて。

 保留だけが、私の現実なのです。 

 私は必死に一番素敵な可能性の保留を探します。それはもう私に出来る事の全てです。私の家族は部隊に守られて安全な場所に十分な食料と水と共に私の帰りを待っている。私のいるこの道は今後、敵国の侵攻に重要な役割を果たすために、敵が攻撃してくる可能性は皆無だ。そして数分後、日暮れと共に警戒態勢が解かれ、検問を通過すると、そこには至って普通の我が国の人々の暮らしがあって、私はラジオで流行りの曲を聞きながら家族の元へとたどり着く。 

 しかし……、 

 私は目の前の現実にハッと目を覚まします。大破したワゴン車が2台。道を塞いで横たわっていました。こぼれたオイルを処理した薬剤を、私のトラックがぐにゃりと踏んだ感覚がありました。救急車のランプが目の奥を差す様に光ります。それだけ辺りはもう薄暗くなっていたのです。慌てた様子のない救急隊員が大きなシートで覆う、その向こうには死体があるのかもしれません。ないのかもしれません。 

 私は妄想よりも現実の方が怖くなってきました。私がさっき踏んだのはオイルを処理した薬剤ではなく、その人の一部だったのかもしれません。しかしそれこそ、是非とも保留すべき事実です。私は何とか、妄想とも現実ともつかないもう一つのモノをみつけなければならなかったのです。 

 私は助手席からリュックサックを引き寄せて中を探しました。すると昼間食べ残したおにぎりが入っていたのです。 

 お腹が空いていたのですが、麻婆豆腐のおにぎりはどうにも食べにくく、食べながら運転するのが危険な感じがしたので食べずに置いて置いたのです。私はすぐにそれを取って食べました。すると昨夜家族と食べたのと同じ安っぽい麻婆豆腐の味が、口の中に広がりました。それがどれぐらい神掛かって感じられた事か、私は『今』ここで表現する術を持ちません。ゆっくりと食べながらラジオで西武ライオンズvsソフトバンクホークス戦を探しまします。そうして私は少しずつ現実にソフトランディングしていったのです。 

 そして世の中には、こんな私すら羨ましくて仕方がない人が、大勢いる……。 


  第65章『稀代のウソツキ』 

「いいのいいの、そのまま上がって」そう言うと彼女は、フカフカの絨毯の上をどんどんと入っていきます。私はいつ、どこから飛び出してくるかわからない彼女の両親の姿を、まるで妖怪の様に想像しながら付いて行ったのです。 

 建物の2階にある彼女の部屋は優に90平米はあるでしょう。ビロードのぶ厚いカーテンが巨木の幹の様に縦長の窓を立ち塞いでいます。「じゃあ、お茶を入れて来るから適当に座ってください先生」彼女にそう言われるまで、私は自分が彼女にアドバイスをする先生の立場である事をすっかり忘れていたのです。 

 調理師時代、彼女は一緒に働く仲間でした。そこは下町の小さな洋食屋で、客は常連ばかりで、毎日何も変わった事は起きませんでした。 

 彼女は料理はとても上手なんですが、如何せん仕事が丁寧過ぎて外食には向かないタイプだと思いました。外食の場合、調理師はある程度以上を自分に期待してはいけないのです。必要最小限の仕事をいかに効率よく早くこなせるか、それだけが必要な能力なんです。彼女は主に賄いが担当でした。 

 「あの子はね、お嬢ちゃんだからおっとりしてるのよ」と90歳になる社長のお母さんは言います。確かに彼女からはどこか浮世離れしたような上品な風が見て取れました。そして私はある日、そんな彼女からとても質の悪い相談を受けたのです。 

 同じ職場に『マツオ(仮名)』という調理師の男がいました。彼女は『マツオ』からしつこく言い寄られて困っていると言いました。今からその『マツオ』について説明します。

 その店には女子更衣室が無く、時間帯を分けて男女は同じ部屋で着替える事になっていたのですが、交際を断られると、マツオは彼女の靴の中に自分の精液を入れたり、ロッカーの取っ手に自分のウンチを付けたりするようになったと言うのです。しかし彼女はその付着していたモノの名前を口にするのどうしても恥ずかしくて、これまで誰にも相談できずにいたのだというのです。 

  そしてある日、彼女は自分のロッカーに見覚えのない本が入っているのに気付いたそうです。それは彼女が取得を目指している資格の参考書で、彼女は、自分がこの資格の勉強をしている事は誰も知らないはずだと言いました。 

「それも、『マツオ』の仕業だと?」 

「うん、だってアイツ、『もう読んだ?』とか、普通に訊いてきたから」 

「そりゃ、間違いないね……」 

 どうやらマツオは彼女のロッカーを自在に開ける事が出来る以外にも、彼女の普段の行動を知る何らかの術を持っている様なのです。 

 マツオは職場でも鼻つまみで、トラブルメーカーで、何よりも病的なウソツキでした。マツオは、自分の実家は開業医だと言い、故郷に帰るとその病院の院長の座が約束されている、だから本当はこんなちんけな店で料理なんか作らなくても全然暮らしていける身分なのだが、勘当同然で家を出た手前、おめおめと実家には帰れない、と言いました。この短い文章の中にもすでにウソがいっぱい入っている事にすぐに気付いたかと思います。 

 勘当同然で家を出た息子になぜ無条件に院長の座が約束されているのか。そもそも、医者でもないマツオが病院の院長になれるのか。 

 あの子はね、孤児院から引き取った子なのよ。と社長のお母さんは言います。孤児院でも周りになじめず、トラブルばかり起こしていたのを、18歳になって院を出る時、職員から『この店で使ってやって欲しい』と頼まれて引き受けたのだそうです。 

 あの子にとって、ウソは護身術なの。社長のお母さんは言います。 

 あの子は現実を見ては少しも生きていられないの。詳しくは言わないけど、みんなには信じられないぐらい、それはそれは辛くて、悲しい思いをずっとして生きてきたの。だからみんなも、あの子の我がままには本当に手を焼くと思うけど、出来るだけ仲良く働いてほしいの。 

 90歳の社長のお母さんは『あの子』と言いますが、その当時で既にマツオは50歳を過ぎていたと思います。マツオの愚行、蛮行はこれに留まりません。マツオは、フライヤーでネズミを揚げ殺し、その肉でオムライスを作って客に出したり、パスタを揚げる網を排水溝の掃除に使ったりしていました。とにかく、やる事が全て常軌を逸していたのです。

「更衣室の件はもう警察沙汰でいいと思うよ」 

私は親切心からそう言ったつもりでした。実際、あのマツオの性格からしてこれ以上の増長は彼女の命にかかわると思ったのです。しかし彼女からは意外な答えが帰って来たのです。 

 私、後悔してるんです。なんで交際を断ったりしたんだろう、って……。 

え? 私は自分の耳を疑いました。 

 「私が彼と交際していたらきっと、更衣室の件もなかったと思うし、それなら彼も余計なウソをつかなくて済んだかも知れない。私は、彼が私にウソをついたのと同じ事を彼にしてしまった気がする。私は彼と自分が付き合えば一番いいと気付いていたにもかかわらず、彼の粗暴な性格とか、年齢とか、怖い見た目とか、そんなどうでもいい事に理由を付けて断ってしまった。それが全ての原因なんだと」 

 お人好しという事ならそれでもう何も言いません。しかしこれはこれでマツオ並みに病的だと思いました。このままでは共依存の様な危ない関係になりかねない。そう思ったのです。彼女は、今からでも彼と付き合った方がいいのか、それとももう遅いのか、それを相談したかったのだと言いました。 

「いや、遅くは、ないと思うけど、そうなればなったで、また別のいろんな事が手遅れにはなるかもしれないと思うんだよね。本当にそれで、イイの?君は。」 

「いいって?私? 私の、何が?」 

「だって、やっぱり、付き合うってもっとお互いの好みとか相性とか、そういうモノが重視されるべきだと思うし、もし結婚するのであれば経済力とか価値観とか、いろんな要素を考えてするべきだと思うし、君はだって、こんな大きな家の御息女で、きっと大切に育てられたんだろうし、そもそも君の両親はどうなのさ。だってアイツだよ! いきなりアイツを連れて帰って、『この人と付き合ってます!』なんて言ったら両親は卒倒しちゃうんじゃないかと思うんだよ。、僕は絶対うまく行かないと思うんだよ。勝手な想像して悪いけど」 

 そこまで一気に言って見ると、彼女はすっかり俯いてしまっていました。私は、しまった、と思い、いや、別にいいならいいけど……と言って黙りました。そしてすぐに、 

「ひょっとして、好きなの?」と大声を上げました。 

 ダメ? 彼女は言いました。そして……。 

 私だってこの家は自分から望んだモノじゃない。それは彼も同じ。彼だってきっと、あんな人生を望んだわけじゃない。だから、彼は毎日、1秒も間を空けずにウソをついているの。すごくわかる。それは私にとってのこの家と同じだもの。だから私も毎日、1秒も空けずずにウソをついてきたの。 

 このお屋敷ね、武闘派で知られる広域暴力団の組長の家なの、大親分。それが私のパパって言ったら?どう? 嘘だと思う? そう、じゃあ自分の目で確かめればいいわ。もしこのままここにいて、

 おい!お前ら、ここで何してる! と怒鳴られたら私はウソツキ。ここは私の実家でもなければ、私は大親分の娘でもない。逃げなきゃきっと殺される、私もヒドイ目に合う。でも、 

 おい、京子この人は誰だい?と言われたら、私はウソツキじゃない。その人は正真正銘、私のパパ。 どう? どっちだと思う?それとも逃げちゃう? 自分の目で現実を確かめる前に、そそくさと逃げちゃう? それじゃああなたは彼と同じじゃない。現実を見ようとしないあなたは、彼と、同じ。 

どうする? 確かめる? 逃げる? 

 私は部屋を飛び出して一散に階段を下りました。すると玄関の扉を塞ぐように、恰幅のいい中年の男が立っていたのです。 

 おい!お前!うちでナニやってる!?  それはマツオでした。 

私は構わずマツオを突き飛ばして外に出ました。 

 まったく、先生も楽じゃねぇ! 

 私は正門まで続くの小道の木漏れ日の中を走り、やがて抜けるように高く青い空を見上げ、木々の小鳥の囀りを聞いて、次第に速度を落とし、やがて歩き始めました。 大きなお屋敷が誰のモノでも、私には元々関係なかったのです。

 おやおや、なんて立派で、綺麗なお庭だ事……。 

covid-19 2022 June Tokyo Japan


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6/30(木)

10745 (12130) 20

10765 (13150) 3621人

33.63%(27.53%)

6/29(水)

12656(13160) 2

12658 (13162) 3803人

30.04%(28.89%)

6/28(火)

11442(13553) 1

11443(13554) 2514人

21.96%(18.54%)

6/27(月)

14040 (15994) 4

14044(15998) 1517人

10.80%(9.48%)

6/26(日)

3472(3577) 19

3491(3596) 2004人

57.40%(55.72%)

6/25(土)

7409 (7612) 3

7412(7615) 2160人

29.14%(28.36%)

6/24(金)

12010 (12282) 40

12050(12322) 2181人

18.09%(17.70%)

6/23(木)

9716(11307) 0 (2)

9716(11309) 2413人

24.83%(21.33%)

6/22(水)

11182(11978) 5

11187(11983) 2329人

20.81%(19.43%)

6/21(火)

10498 (12477) 0

10498(12477) 1963人

18.69%(15.73%)

6/20(月)

14003 (15597) 0

14003 (15597) 1076人

7.68%(6.89%)

6/19(日)

3317(3400) 0

3317(3400) 1622人

48.89%(47.70%)

6/18(土)

6898(7065) 1

6899(7066) 1681人

24.36%(23.79%)

6/17(金)

7218 (11861) 2

7220(11863) 1596人

22.10%(13.45%)

6/16(木)

8915 (9708) 4

8919 (9712) 1819人

20.39%(18.72%)

6/15(水)

9781(10278) 0

9781(10278) 2015人

20.60%(19.60%)

6/14(火)

10385(11753) 0

10385(11753) 1528人

14.71%(13.00%)

6/13(月)

14529(15420) 13

14542(15433) 960人

6.60%(6.22%)

6/12(日)

3408(3525) 0

3525 1546人

45.36%(43.85%)

6/11(土)

7069(7271) 0

7069(7271) 1526人

21.58%(20.98%)

6/10(金)

9437(11605) 7(107)

9444(11712) 1600人

16.94%(13.66%)

6/9(木)

10410  7

10417 1876人

18.00%

6/8(水)

8646(10394) 6

8652(10400) 1935人

22.36%(18.60%)

6/7(火)

9638(11164) 32

9670(11196) 1800人

18.61%(16.07%)

6/6(月)

14316(14719) 0

(14719) 1013人

7.07%(6.88%)

6/5(日)

2649(3333) 0

(3333)1584人

59.79%(47.52%)

6/4(土)

6195 (7218) 1

6196(7219) 2071人

33.42%(28.68%)

6/3(金)

7408 (10603) 19

7427 (10622) 2111人

28.42%(19.87%)

6/2(木)

9730 (11064) 8

9738(11072) 2335人

23.97%(21.08%)

6/1(水)

10847(11448) 24

10871(11472) 2415人

22.21%(21.05%)

covid-19 2022 May Tokyo Japan


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5/31(火)

12900 0

2362人

18.31%

5/30(月)

14256(17616) 59

14315(17675) 1344人

9.38%(7.60%)

5/29(日)

3305 (3798) 106

3411 (3904) 2194人

64.32%(56.19%)

5/28(土)

7434(8256) 6

7440(8262) 2549人

34.26%(30.85%)

5/27(金)

8208(12702) 2

8210(12704) 2630人

32.03%(20.70%)

5/26(木)

10451 (11745) 11

10462(11756) 3391人

32.41%(28.84%)

5/25(水)

10790(12026) 15

10805(12041) 3929人

36.36%(32.63%)

5/24(火)

13099(13570) 6

13105 (13576) 3271人

24.95%(24.09%)

5/23(月)

15622(18611) 31

15653 (18642) 2025人

12.93%(10.86%)

5/22(日)

3524 (3866) 1

3525(3867) 3317人

94.09%(85.77%)

5/21(土)

8827(9268) 5

8832(9273) 3464人

39.22%(37.35%)

5/20(金)

9271(14340) 37

9308(14377) 3573人

38.38%(24.85%)

5/19(木)

10671 (12100) 14

10685(12114) 4172人

39.04%(34.43%)

5/18(水)

12202(12812) 72

12274(12884) 4355人

35.48%(33.80%)

5/17(火)

11754(13879) 4

11758 (13883) 3663人

31.15%(26.38%)

5/16(月)

17828(18730) 19

17847(18749) 2377人

13.31%(12.67%)

5/15(日)

2917(3688) 86(87)

3003 (3775) 3348人

**********(88.68%)

5/14(土)

7657 (8894) 3 (5)

7660(8899) 3799人

49.59%(42.69%)

5/13(金)

9598(13184) 5

9603(13189) 4109人

42.78%(31.15%)

5/12(木)

12807(13194) 85

12892(13279) 4216人

32.70%(31.74%)

5/11(水)

10962(13460) 70

11032 (13530) 4764人

43.18%(35.21%)

5/10(火)

14059 (14956) 0

14059 (14956) 4451人

31.65%(29.76%)

5/9(月)

17058(19889) 15

17073 (19904) 3011人

17.63%(15.12%)

5/8(日)

3476(4051) 5

3481(4056) 4711人

**********

5/7(土)

9450 (10356) 6

9456 (10362) 3809人

41.60%(36.75%)

5/6(金)

13406(18367) 29

13435 (18396) 2681人

27.39%(14.57%)

5/5(木)

5424 (5921) 5

5429 (5926) 2320人

42.73%(39.14%)

5/4(水)

5782(6127) 0

5782 (6127) 2999人

51.86%(48.94%)

5/3(火)

2753 (5054) 1

2754 (5055) 3357人

********** (66.40%)

5/2(月)

9473(14913) 58

9531(14971) 2403人

25.21%(16.05%)

5/1(日)

3352(3984) 36

3388(4020) 3161人

93.29%(78.63%)

保護猫『とのま』の一言成長日記 2022。5月~6月



6/30(木)

今朝は兄さんに蹴られそうになったけど、上手くかわしたね。暑くて兄さんの寝相もいつもにも増して、悪くなってるからね。要注意だ。しかし、今日も朝から暑いね~~。

6/29(水)

今朝もちゃんと起こしてくれましたよ。わきの下に入ってジッとして、熱で起こす。夏ならではの起こし方です。暫く外に出たくてそわそわしてたけど、諦めて寝てしまいました。暑いからね。涼しい家に外に出たいよね。わかるんだけど、お母さんが起きるまで待っててね。

6/28(火)

今日は私が寝坊。ちょっとだけ。その隣で、暑いのにじっと待っててくれたとのちゃん。この夏、1人で3日も留守番しなければいけないので、そのための、3日ぶんの、水ディスペンサーの訓練中。やけに甘えてくる今朝です。

6/27(月)

今朝はちょっとだけ早起きしてみました。ちょっとだけ早出なので。でもちゃんととのチャンは起こしてくれましたよ。昨日は暑かった。今日も暑いよきっと。だから、朝の涼しい家に『とのちゃんランド』に出たいんだね。わかるけど、父さんもうすぐ出勤だから、お母さんが起きたら出してもらいな。じゃあ、行ってくるね。とのちゃん。

6/26(日)

今朝もちゃんと起こしてくれました。今、ベランダの改修済の『とのちゃんランド』に出ています。4時はまだ涼しいんだね。とても快適な朝です。

6/25(土)

今朝もちゃんと4時に起こしてくれました。最近朝は決まって『撫でてポーズ』をします。撫でて欲しいのか?よしよし、でも朝だけ……。ツンデレ猫のとのちゃん。『とのちゃんランド』今日改修する予定です。暑そ~。

6/24(金)

今朝は一度2時半に起こしてくれて、こりゃ、早い!と、そのまま寝てたら、起きて―!と襖、網戸、ガリガリ攻撃。あれは、効く! 次にはちゃんと4時に起こしてくれました。朝だけ、『お父さん撫でてタイム』だから、私には貴重な時間です。

6/23(木)

今朝もちゃんと起こしてくれました。最近、朝撫でると、肉球とか耳が暖かいんだよね。一瞬、熱があるのかと思ってしまうぐらい。だんだん夜寝苦しくなるのは、猫も同じ。

6/22(水)

今朝も、『胸乗っかり作戦』で起こしてくれました。『とのちゃんランド』もうすぐ改修終わるから、楽しみに待っててね。

6/21(火)

今朝もちゃんとおこしてくれましたよ。『髭抜き攻撃』と『胸飛び乗り攻撃』と『左手チョンチョン攻撃』の3本立てで。指の手術、終わったよ。

6/20(月)

今朝はちょっと寝坊してしまいました。午後は指の手術のため、今日は休日。とのチャンは早朝『とのちゃんランド』で遊んでます。気に入ってくれたようで、良かったです。

6/19(日)

今朝もちゃんとおこしてくれましたよ。だからご褒美に、早朝とのちゃんランドで遊んでます。ベランダから落ちないようにね!!もうすぐ早朝ご飯だよ。

DSC_0880

猫に無害な『マリーゴールド』を植えてみました。

6/18(土)

今朝もちゃんと起こしてくれました。とのちゃんランド、よっぽど気に入ってくれたらしく、朝から、「外出せ!外出せ!」とせがんでましたが、今は落ち着いて早朝ご飯待ち。今日も天気がいいよ。まだ建設中だけど、また、出てみる?

6/17(金)

今朝は一度2時に起こしてくれて、2度目はちゃんと4時におこしてくれました。そわそわしてるんだよね。昨日『とのちゃんランド』に試しに出てみたからね。久々の外、楽しかった?

6/16(木)

この2日ほどは、私の方が早起き、その数分後。起きてきて水飲んで、ちょっとスリスリして、いい訳に、ニャ、と鳴いてまた寝る。パターンです。眠いんだね。寝てていいんだよ。とのちゃん

6/15(水)

今朝も私の方がちょっと早起き。とのちゃんは窓場からとのちゃんランド建設地(ベランダ)を眺めてます。梅雨だから、建設長引いてます。もうちょっと、待っててね

6/14(火)

今日は私が1時間早く起きたので、とのちゃんはまだ寝てます。『とのちゃんランド』今週末には完成しそうだけど、梅雨だから雨っぽいね。

6/13(月)

今朝は私の方が一歩早起き。今起きてきて、窓から朝焼けを眺めています。今日はてんきよさそうだね。『とのちゃんランド』、作り始めたよ。楽しみにしててね!

6/12(日)

今朝もきっちり4時に起こしてくれました。どんな体内時計してるんだろう。動物の不思議。しかし、目覚めてそこに、ドアップのとのちゃんがいるというこの幸福感……。毎朝、感謝してます、とのちゃん。

6/11(土)

今朝は2時間も大寝坊。とのチャンはちゃんと4時に起こしてくれたのに。疲れてるのかなぁ、とのちゃんも今は2度寝中。ごめんなとのちゃん、せっかく起こしてくれたのに、明日はちゃんと起きるから、よろしくね。

6/10(金)

今朝もちゃんと、ちょっと早めに起こしてくれました。今日は襖ガリガリ作戦で。これが一番効くかも知れないね。

6/9(木)

今朝は3時半に起こしてくれました。襖ガリガリ、顎をチョンチョン、今は早朝ご飯までしばらく、座布団でウトウトしてます。今日もありがとう。とのちゃん。

6/8(水)

今朝も、ちゃんと4時に起こしてくれましたよ。今朝は何だか、とても寒いね。早朝ご飯を食べて、早々に2度寝。それがいい。おやすみ、とのちゃん。今日もよろしく。

6/7(火)

今朝も起こしてくれましたよ。関東地方は梅雨に入りました。せっかく『とのちゃんランド』の建設が始まったのに、雨もよいで残念だね。

6/6(月)

今朝も起こしてくれました。最近は網戸が開いてるから、それをガリガリやっての間接的な起こし方。考えたね。でもあれだと、お母さんも起きちゃうんだよね。だから、髭抜きか、胸乗っかりで、お願いします。今日もよろしく、3歳になったとのちゃん。

6/5(日)

今朝はお腹が痛くなって目が覚めました。するととのチャンは心配そうにずっとトイレの外で小鳴きしていました。心配ないよとのちゃん、食い過ぎただけ。

6/4(土)

今朝も起こしてくれました。初めは足元で軽く圧力を掛けて、その後、『髭抜き攻撃』で。今日は兄さんの野球をまた観に行くかもしれないから、そうしたら、またお留守番だね。すまないね、とのちゃん。

6/3(金)

今日はたんじょうびだね。とのちゃん! 3歳おめでとう!!いい3年間をありがとう!これからもずっと宜しくね。家族一同より。

6/2(木)

今朝も、ちゃんと起こしてくれました。小鳴きが、可愛いね。いっぺんに目が覚めるよ。今は珍しく、二度寝もせずにウロウロしてます。明日は誕生日だよ。3歳、おめでとう!とのちゃん。

6/1(水)

今朝も起こしてくれました。今日から6月だね。とのちゃんの誕生日は6/3うちに来た日が誕生日になりました。多分、ふたご座だね。もうすぐ3歳。大きくなってくれました。

5/31(火)

今朝も起こしてくれました。最近水を飲む量が増えたのは、暑いせい? カニカマは絶対に上げちゃダメだって、今日携帯ニュースに出てたよ。昔はよく上げてたけど、あれ、体に悪かったんだね。だから尿路結石になっちゃったんだね。気を付けます。

5/30(月)

今朝もちゃんと起こしてくれましたよ。なんだか、昨日あんなに暑かったのに、今朝はヒンヤリとしてまだ梅雨前、って感じだね。とのちゃんランド予定地、掃除したよ。

5/29(日)

今朝は、昨夜寝るのが遅かった分、起きるのが20分ほど遅くなってしまいましたが、とのちゃんはいつも通り、ちゃんと起こしてくれましたよ。最近はそうね、直接のアタックと、間接のアタックが半々だね。だんだん進化している、偉い、とのちゃん!

5/28(土)

今朝もちゃんと4時に起こしてくれました。『左手チョンチョン攻撃』と『顎髭抜き攻撃』で。兄さん、無事林間学校から帰ってきました。都内よりも天気が良かったみたいで、ラフティングも楽しかったようす。よかったよかった。今日も一日よろしく、とのちゃん。

5/27(金)

今朝は兄さんがいないね。ソワソワする?兄さんは今林間学校に行ってます。夕方に帰ってくるよ。父さんもなるべく早く帰るよー。時々クテッとしてるのは、暑いから??

5/26(木)

今朝は一回目は2:40に『身体を踏み越える作戦』起こしてくれて、次はちゃんと4:00に『左手でアゴちょんちょん攻撃』で起こしてくれました。今日から兄さんが林間学校だね。家族全員で楽しく過ごせて無事に帰ってくることを祈ろうね。

5/25(水)

おはようとのちゃん。今朝も起こしてくれました。最近暑いのか、床にくてーっと、良く寝転がってます。うちに来た年の夏、誤嚥と腸炎をダブルで発症した時も、そうやってくてーッとしてたから、ちょっと心配……、平気かい?食欲はありそうです。

5/24(火)

今朝も起こしてくれました。ちゃんと4時に。で、最近は直接起こすのではなく、間接的に起こす方法を編み出した様子。それは、ちょっと離れた場所の襖をガリガリ引っ掻く作戦。確かにこの方が確実に起きるね。けどそのぶん、襖ボロボロ……。

5/23(月)

今朝もちゃんと起こしてくれました。月曜日だよ、とのちゃん。昨日の兄さんの野球の試合。また2連敗だったけど、そんなに差はなかった。今度頑張ろう!お留守番ご苦労さん、とのちゃんランド、作るからね。楽しみにしててね。

5/22(日)

今朝はホント、目覚まし止めてたから、とのちゃんに起こされました。助かった。ありがとうねとのちゃん。今日は兄さんの野球の試合だから、早く起きなきゃダメだったんだよ。助かったよホント。

5/21(土)

今朝はちゃんと起こしてくれました。3時過ぎに……。暑かったので窓を少しだけ開けて寝たんですが、それが気になって早く目が覚めた模様。今は、大人しく『香箱伏せ』で早朝ご飯を待っています。

5/20(金)

今朝は、起きて来ませんね。さっき目が合ったのに……。

5/19(木)

今朝も起こしてくれました。お母さんがワクチン接種の副反応で寝込んじゃって、ずっとそばに居るんだね。心配?でもとのちゃんの必死の看病のおかげで、昨日はだいぶ楽そうだったよ。今日は元気になるよ。ありがとうね、とのちゃん。とのちゃんは優しいね。

5/18(水)

今朝も、起こしてくれましたよ。とのちゃんのゴロゴロは音が小さくて、よく聞かないと聞こえない。そこらへんも気になって、逆に目が覚めてしまうという……。

5/17(火)

今朝もちゃんと4時に起こしてくれました。手にちょっとだけ触れて『香箱座り』でジッとされると、暖かくて気持ち良くて余計に眠くなってしまいそうです。

5/16(月)

今朝もちゃんと4時に起こしてくれました。久々の『左手チョンチョン攻撃』と、『髭抜き攻撃』で。今日も、これからしばらくも、雨もよいだね。毎日退屈? 人間の1日はとのちゃんにとっての4日だもんね。一日一日、楽しく過ごしたいよね。 

5/15(日)

いやー今朝は寝坊しちゃったよ。1時間半も。ちゃんととのちゃんは起こしてくれたのに、ごめんごめん。

5/14(土)

今朝も4時きっかりに起こしてくれました。雨だねぇ、退屈かねぇ、今日も。兄さんの熱は落ち着いたよ。ご心配おかけしました。やっぱり健康が一番だね。とのちゃんもね。

5/13(金)

今日はお父さんの方がちょっと早起きだったね。水を飲んで、すぐに2度寝に行きました。兄さんの熱、今はほとんど下がったみたい。とのちゃんも一安心だね。おやすみ。

5/12(木)

今朝もちゃんと4時10分前に枕元で起こしてくれました。昨日は、兄さんのワクチン接種からくる発熱が凄くて心配したね。とのちゃんもずっとウロウロしてた。でもだいぶ落ち着いたみたいだよ。よかった。とのチャンも安心して寝ていいよ。でももうすぐ、早朝ご飯だよ。

5/11(水)

今朝は久々に『左手チョンチョン攻撃』で起こしてくれました。昨日、兄さんが3回目のワクチンを打ったから、今日は経過観察で学校休み。とのちゃんもしっかり観察しててね。本人がお調子モノだからね。父親に似て……。

5/9(火)

今朝もきっかり4時に起こしてくれました。最近、水を飲んですぐ2度寝に行くね。のど乾く?病気じゃないよね? ちゃんと言うんだよ。もうすぐ早朝ご飯だよ。

5/9(月)

今朝もちゃんと起こしてくれました。一度3時ぐらいに起こしてくれたんだけど、スルーしちゃいました。昨日はお留守番、ありがとうね。G.W.おわっっちゃったね。今週末から『とのちゃんランド』作り始める予定だよ。

5/8(日)

今朝はお母さんも起きて、いつもと違う!って感じで慌ててたけど、今は落ち着いて2度寝中?かな?兄さんの遠征試合のため、家族全員、早起きです。今日もお留守番、ごめんね、よろしくね、とのちゃん。

5/7(土)

今朝も4時に起こしてくれました。『そっと寄り添ってゴロゴロ鳴らす作戦』で。君は野良猫の親とはぐれた迷い猫だけど、モフッと感は超一流だね、とのちゃん。

5/6(金)

とのちゃん、今日はお寝坊さん。さっき見たら、妻の枕元でへそ天で爆睡してました。そんな日もあるさ。3時ごろ、一回起こしに来てくれました。気を使わせて悪いね、いつもありがとう、とのちゃん。

5/5(木)

今朝も起こしてくれました。何だろう、G.W.中は朝眠い。仕事がないからかな。とのチャンはそれを知ってて、わざと起こしてくれなかったり、ソフトに起こしてくれたりしてるのかな。今はお母さんの枕元で香箱座り中。

5/4(水)

今朝はちゃんと4時過ぎに起こしてくれましたよ。私が起きたのと同時で、目が合ってちょっとバツ悪そうにしてました。今は大人しく、早朝ご飯待ちかな、今日も良い天気そうだよ。とのちゃん。

5/3(火)

今朝はお互い1時間半も寝坊しちゃったね。G.W.だから、イイか……。いい天気だよ、とのちゃん。

5/2(月)

今朝はちゃんと起こしてくれました。でもすぐ2度寝。おやすみ。ベランダに『とのちゃんランド』建設するよ。外に出られるようにするよ!

5/1(日)

今朝はまだ起きて来ません。早朝ご飯、もう出てるよー!!