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ノードツールとは?


《ノードツールとは?・・・繊細かつ大胆に料理を飾るペティナイフのよう。美しい料理に不味い料理はない、か……。》


もくじ



『レイヤー・その2』では色を重ねていく方法を紹介しました。

その結果、写真からこんな絵が描けました。


この酷い絵を、どうやって美しいイラストに仕上げていくのか……。


まずは今の時点で、いくつのレイヤーを使っているのか見てみます。


『柄』『後ろ足』『ぼかししわ』『耳』『鼻』『黒目』『白目』『目』『茶虎』『外郭』『basic』11レイヤー。そうです、レイヤーは思いのほかたくさん使います。

作業を進めていくうちに、どうしても他のレイヤーの線や色と重なってしまい、お目当ての図形や線を確定できにくくなってきます。そういう時は、作業をしているレイヤー以外をすべて、ロック、ブラインドしてしまいましょう。
使わないレイヤーをロック、ブラインドしたところ。

ノードツールとは?


いったん確定した線をさらに細かく修正するには、

『ノードツール』を使います。(下図 コレ。)


ノードツールを選択すると、線の上に『白い点』が表示されます。(下図 コレ。)

これはペンツールで描いた時にクリック(確定)した点です。この点が修正する時の起点になります。


点にカーソルを合わせると……、


お! 角が生えました。もし角が生えない時は<shift>を押しながら白い点を後左右にドラッグしてみてください。角が長過ぎたり短すぎたりして見えない事もありますよ。この『ハンドル』と言います。ハンドルを動かすと線がグニャグニャと動きます。動きますが……。

『でもなんだか思うとおりにならない。線が言う事を聞いてくれない』

そんな時は……、


ノードツール・メニューバー


ノードツール・メニューバー

ノードツールのメニューを使います。


このメニューは全部で15種類あります。

以下のリンク先ではわかり易いように練習用画面を利用して説明します。)


左から、


『新しいノードを追加』

●『座標上にノードを追加』

●『選択したノードの削除』

●『2つのノードを一つに統合』

●『1つのノードを2つに分離』

●『2つのノード間を線で連結』

『2つのノード間の線を削除』

『ハンドルの分割』

『ハンドルの統合』

『ハンドルを左右対称にする』

『ハンドルをスムーズにする』

『2つのノード間を直線にする』

『2つのノード間を曲線にする』

●『オブジェクトをパス図形に変換』

『ストロークをパス図形に変換』


となります。いっぱいありますね……。ウンザリします。

全て使いこなす事はないと思いますけどね……。

しかし、これだけあれば、

描けない曲線はありません!!!


レイヤー・その3

へ続く……。

その2・レイヤーを重ねていく。


《その2・・・重ねれば重ねるほど美味くなる。ミルフィーユ?》



『その1・大まかな形をとる』では、まず1番下から2番目(外側)のレイヤーにネコの輪郭線をベジェ曲線を利用して、ザックリと確定する、というところまでやりました。

それをだんだん内側に向かって、だんだん細かく重ねていくわけですね。


次に『茶虎』を描きます。

レイヤー名は『茶虎』

やり方は『外郭』と同じ。ただ、形が輪郭線よりも複雑になってくるぶん、クリックの数も増えてきます。

ちょっと、やって、カチ。 ちょっと、やって、カチ。

とね。



丸ツールの使い方。

しかし、あまり熱心にやり続けると瞬きの数が減って目が悪くなります。

だから他のツールでもっとザックリもっと簡単に輪郭をなぞりましょう。


『茶虎』に続いて『目』を描きましょう。

これには『丸ツール』を使います。

丸ツール(上図、コレ。)をクリック。


ネコの目に合わせてドラッグすると円のサイズが確定します。その際、そのままドラッグすると、円を任意の楕円に描くことが出来ます。ここでは『白目』は真ん丸で描こうと思います。

真ん丸のまま、円の大きさを調整しいたい時は、SHIFT を押しながらドラッグします。


まん丸の白目が描けました。

白目』が入りました。続いて……。


『黒目』のレイヤーに切り替えて同じように円ツールで黒目を描きます。

『黒目』(青目)は少し楕円にしてみました。

黒目が入ると、グッと絵心のなさが際立ってきます……。


そしてこれを、11レイヤー分、色を分けて、カチカチやり続けると……。


こうなりました。 

『まあまあ、絵じゃない?』 と思って写真を消すと……。


あららら……、なんだか酷い絵が浮かび上がりました。

まだまだこれからです。乞うご期待!!


その3・細かく形をとる。  


その1・大まかな形をとる。


《その1・・・人の数だけ愛がある。色の数だけレイヤーがある、か……。》

もくじ



では、描き始めようと思います。

ベース画像

まずはレイヤーの説明から。

レイヤーは下から上に重なって表示されていきます。

この順番はとても重要です。

折り紙で顔を作っていると考えてみてください。

『目、鼻、口』、を作った上に『輪郭』を重ねてしまうと……、

目、鼻、口が見えなくなってしまいますよね。


レイヤーも同じです。


下から上へと重ねていきます。

背景から始めて、色や形ごとに重ねていくため、細かく描こうとするとその分、

多くのレイヤーが必要となります。


まずは、いっぱい、レイヤーを作っておきましょう!


レイヤーの大量生産。


この、

『レイヤーアイコン』↓をクリック。(下図、コレ。1)

続いて右側に現れたレイヤー表示ウインドウ の + をクリック。(上図、コレ。2)

続いて画面上に現れた『レイヤーを追加』『追加』をクリック。(上図、コレ。3)


コレ。2)(コレ。3)の作業を繰り返す事10回……


 うわぁ~11個もレイヤーが出来ました!(下図、コレ。)まあ、とりあえずこれぐらいあればいいでしょう。


まずは一番下のレイヤーには、ベースとなる写真を入れます。

名前は『basic』にします。ベースとなる写真は動かす事や加工する事はありませんので、名前を付けて『ロック』しておくと便利です


 『目玉と鍵』のマーク。


レイヤー毎にあるこ2つのマークは、作業効率を上げるため、また誤作業を防ぐための、いわば『安全装置』の様なモノです。

『レイヤーを見せない、ロックを掛ける』

『レイヤーを見せる、ロックを解く』

の切り替えアイコンです。

ロックを掛けると一切の編集が出来なくなります。

目玉アイコンを閉じると、レイヤー自体が非表示になります。


虫眼鏡ツール


 続いて、ネコの輪郭からなぞっていきたいと思います。しかしこのままだとちょっと絵が小さいので拡大します。拡大するには左側ツールボックスの下の方、

虫眼鏡ツール(下図、コレ。)クリック


クリックするたびに拡大されます。逆に縮小したいときはshiftキーと一緒にクリックします。

 この他にも<Ctrl>キーを押しながら、マウスのコロコロをコロコロすると、拡大・縮小が出来ますよ。こっちの方が鳴れたら楽かも……。


ペンツール


輪郭をなぞるのには、ペンツール(ベジェ曲線)を使います。


『ベジェ曲線』には慣れが必要です。

 ここで挫折する人も少なくないかも……。ギターで言うところの『Fコード』です!

でも慣れるとすごく便利!!細かい部分は後で調整出来るので、まずはザックリでいいので、とりあえずネコの輪郭をなぞります。


 レイヤーを下から2番目に切り替えます。(下図、コレ。)これを『輪郭』のレイヤーにします。

(レイヤーの名前を変更するには、カーソルをレイヤーに当てた状態で右クリックすると『レイヤー名を変更』と言う項目があるので、それをクリックします。)


 ペンツールを選んだら、ネコの輪郭の上にどこでも一つ始点を決めます。(クリック。)

そして少し離して次の点を決めます。(クリック。)

その間に出来た直線をドラッグしながら動かしてネコの輪郭に合わせるわけですが……、

よくしなる細い針金を、指先で捩じりながら曲げている、そんな感覚がつかめれば、ほぼマスターしてます。おめでとう!!


 それをネコの輪郭に合わせて一つ決まれば次の点を決めて、またドラッグして曲線を輪郭に合わせてまた次の点……。


これを繰り返して、ぐるっとネコを一周繰り返して『始点』に戻ってカーソルを重ねてクリックすると……。

(カーソルが『始点』と重なると赤くなります)

 そこで最後にもうワンクリックすると線が閉じて黒くなり……。

ネコの輪郭が『パス図形』として選択されました。


 見易いように赤い色を付けてみました。色を付けるには右下『フィル』『ストローク』という文字の『フィル』をクリック……、


拡大図

画面下に並んでいるカラーバーで色を選びます。


『フィル』は、選択したパス図形の内側の事を言います。この場合、ネコですね。

ストローク』は、そのパス図形『輪郭線』 の事を言います。

これは、『フィル』を赤、『ストローク』を黒、に設定しています。

しかし……、


不透明度(%)


フィルの色がこんなに濃いと、元の写真が見えません。元の写真が見えないと、次のレイヤーが描けません。


そういう時は、右側のレイヤーウインドウの真ん中へんにある

不透明度(下図、コレ。)を下げます。下げますと……。


不透明度 37.3%

こんな感じです。これなら別のレイヤーで他の部分も確定できますね。


これを繰り返して、だんだん内へ内へとレイヤーの色と形を重ねていくわけですね。


その2・レイヤーを重ねていく。

写真の取り込み


写真の取り込み。


《写真の取り込み・・・かの天才彫刻家、オーギュスト・ロダンは言った。『模倣を恐れるな!』はい、じゃあ、そうします……。》


絵の上手い方にはわかりますまいが……。


私の様に、絵心がない人間にとって、人に自分の描いた絵を見せるのは、ビキニでプールサイドを歩くのと同じぐらいの努力と度胸を必要とするのです。しかし、ちょっとトレーニングをしたぐらいでは絵は上手くなりません。腹筋は割れません。だから……。

 まずはモチーフとなる写真を決めましょう。まずはそれをなぞって、絵を描くわけです。フリー素材でもいいですが、自分で撮った写真なら問題ないと思います。

私はこの写真↓(愛猫・とのま)をモチーフにしてみます。


 では、インクスケープに写真を取り込みます。


左上の『ファイル』をクリックし、『開く』をクリック。

インクスケープのデフォルト画面。


写真選択画面が現れるので、好きな写真を選んだら、右下の『開く』をクリック。


写真が取り込まれました。


でもちょっとデカいので、要らない部分を切り取ります。

まず左のツールバーのペンツール(上図、コレ。)

クリック。


 ペンツールは糸を引くようなツールです。カーソルを動かすだけで、直線が現れます。

2つの点(始点と終点)を指定してドラッグすると随意の曲線を引くことが出来ます。

(ベジェ曲線)


 写真を適当な形に確定します。ペンツールクリックのたびに線が確定されるので、下図のように、四角く指定する場合は、角ごとにクリックして、最後に始点終点を重ねてクリックすると、囲まれた範囲が確定されます。



次に、矢印ツール↓

をクリック。

もとの写真と、ペンツールで確定した部分を、<shift> を押しながら両方クリックします。すると両方が確定されます。


ツールバーから『オブジェクト』クリック

続いてプルダウンメニューから『クリップ』『設定』クリック。


切り抜けました。

(ちょっと曲がってますが、気にしない、気にしない……。)



『オブジェクト』『90°回転、時計回り』クリック。


切り抜けました。


その1・大まかな形をとる。


inkscape




INKSCAPE

《第1節・まずは!》

《inkscapeとは・・・絵を描けない人でも絵が掛ける。だけじゃなく、工夫できる、上達できる。夢の無料ドローイングソフト、か……。》



 私も、絵心ゼロを自称するモノとして、

この『inkscape』ドローイングソフトとしてお勧めです。



★ ダウンロード&インストール!


inkscape のダウンロード&インスト―ルに関しては、

こちらから行ってください。



★inkscapeを起動する。


インストールが終了すれば、さっそく起動してみます。

↓起動するにはこのアイコンをクリック。↓


(私のローエンドパソコンでは、15~20秒ぐらい掛かります。)


inkscapeの基本画面

写真の取り込み